2007年7月15日号
   
 

 

 

  

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農林抄(論説)農林抄一覧
 
   「森林セラピーを核にした地域振興」
        上松町役場まちづくり推進室係長 見浦 崇
 
 
<書き出し> 上松町は長野県の南西部にある小さな町ですが、町全体の90%以上を山林に囲まれた自然豊かな山里です。町の西、国有林の中に「赤沢自然休養林」が広がっています。上松町がある木曽地域は、江戸時代の森林保護政策により国内でも稀有な森林地域となりました。赤沢は自然休養林として昭和45年に開園。昭和57年には森林浴発祥の地となり、以降四半世紀にわたって森林浴の森として親しまれてきました。当時から「森林浴は健康に良い」といわれていましたが、この効果は明らかになっていませんでした。この森林浴の効果を科学的に解明し、現代人の健康増進に役立てよう、として始まったのが「森林セラピープロジェクト」です。平成17年、赤沢でも森林総合研究所の生理実験調査が実施され、心身の改善効果が認められたことで、第1期森林セラピー基地に認定されました。町では森林セラピー協議会を組織し、さらなる効果の解明を進めるため、平成18年に日本医科大学の滞在型特別実験を誘致。その結果、都会のお疲れサラリーマンの免疫機能に約56%の向上がみられ、1ヵ月後も効果が持続していることが判明したのです。これらの効果は予防医療として非常に期待されています。・・・





焦  点 「WTO本格交渉は9月以降に」
 
 
 WTOのファルコナー農業交渉議長とステファンソンNAMA(非農産品)議長は連名で7月5日、今後の交渉スケジュールを示した書簡を各国大使に送った。その日程は、@議論のたたき台となるテキストを7月中旬に示し、7月23日の週にこのテキストについての予備的な議論を行なうA8月は各国がそれぞれ検討を行い、本格的な交渉は9月3日から再開するBこれらの議論を踏まえて、改訂版テキストをまとめる、というものだ。これにより、7月末までの「モダリティ合意」はなくなった。赤城農相は6日の閣議後の会見で、「我が国として、このプロセスに積極的に参加し、我が国の利益にかなうよう最大限努力していく」と述べた。



春季特集「自給飼料の研究第2弾『エコフィード』」<最終回> (季刊特集
 
   「ドイツにおける食品残さ飼料化の政策と展開」<2>
       名古屋大学農学部生命農学研究科准教授 淡路和則
 
      はじめに
      食品残さ飼料化の進展と留意点
      食品残さの出し手と受け手の調整
      表1 関心のある食品残さ
      図1 食品残さの飼料化量


     
おわり
 
   「資源循環型社会構築にむけたエコフィードの課題」<3>
       農研機構・畜産草地研究所機能性飼料研究チーム長 川島知之
 
      エコフィードの課題と戦略
      エコフィード推進のためのシステム作り
      技術的課題
      終わりに


     
おわり
 
講演録「日本畜産学会・日本草地学会合同公開シンポ」 (畜産
 
   「日本畜産の展開と草地研究の課題」
       麻布大学名誉教授 栗原幸一
 
      資源循環型への転換迫られる日本畜産
      資源循環型への転換条件
      畜産・草地研究の方向と課題
      図・収益性の向上と研究事項の関連


     
読み切り
 
   「肥育牛向け稲発酵粗飼料の調製・給与技術の開発」
       富山県農業技術センター畜産試験場 金谷千津子
 
      β―カロテン含量を低減
      生稲わらサイレージの活用


     
読み切り
 
   「自給飼料を活用したTMR」
       畜産草地研究所飼料調製給与研究チーム 塩谷 繁
 
      夏季の高栄養飼料として期待
      発酵TMRの利点


     
読み切り
 
横田哲治のINFORMATION
 
   「北アルプスの見える村の未来」
      〜長野県小川村〜
       農政ジャーナリスト・FSN代表 横田哲冶
 
      潜在的な力を秘めた人材
      村の推進力「小川の庄」


     
読み切り
 
 
解  説「農林水産物・食品の総合的輸出戦略を策定」国際・貿易政策
 
   「コメ等11重点品目を重点国定め輸出拡大」
       週刊農林編集部
 
      重点品目を重点国定め輸出拡大
      乳製品は台・中・香重点に輸出拡大


     
読み切り
 
解  説「農村活性化本部が新施策検討で中間取りまとめ」政策
 
   「定住・二居住と農産物核とした活性化策を柱」
       週刊農林編集部
 
      賑わいのある農山漁村の実現
      農山漁村に人を呼び込むための施策
      地域の農林水産業の活性化施策

     
読み切り
 
トピックス「07年産大豆生産動向」米・麦・大豆
   「納豆向け大豆が大減収」
       週刊農林編集部
 
      07年産大豆集荷見込みは「前年並み」
      納豆向け大豆大減収に悲鳴
      実需者ニーズと乖離する生産体系
      付表・07年産大豆主要品種集荷見込み数量



     
読み切り