2009年6月25日号
   
 

  

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焦  点 「農業にもCSR活動」
 
 
 日本農業法人協会は6月15日、農業分野では馴染みの少ないCSR(企業の社会的責任)について、農業経営の指針となる「農業法人におけるCSRに関するガイドライン」を作成した。同協会が07年に発表した農業法人のあるべき姿を示したビジョンで、目標とすべき像として「農業が社会から必要とされる産業を目指し、経営者として自らの経営の社会的責任を明確化し、それに基づき活動を行う」を掲げた。今回のガイドラインは、これを実現するために作成した。農業法人におけるCSRとは何かについて、そのポイントについての解説と先進的な農業経営の取組み事例をもとに解説し、チェックシートによる自己診断を付録した。




農林抄(論説)農林抄一覧
 
   「消費者庁・消費者委員会を消費者本位のものに」<上>
       弁護士 中村雅人
 
 
<書き出し> 産業保護育成省庁から独立した行政機関として「消費者庁」を設立し、そこに消費者行政を一元化する3つの法律が6月5日に公布され、9月にも新しくスタートする。そしてもうひとつ同時に、「消費者委員会」という、消費者庁及び行政各機関を監視し、意見を言う民間人中心の機関が誕生する。これらの機関を中心に、日本の行政全体が、消費者目線に転換し、消費者行政に新しい時代が来る。消費者庁は、内閣府の外局として設置され、消費者事故等の情報を一元的に集約し、調査・分析して、消費者行政の司令塔として各省庁に対して勧告をしたり、措置要求をしたり、縦割りを超えて新法を企画立案するほか、消費者に身近な30本の法律を所管する。また、いままで所管省庁がなくいわゆるすき間にこぼれ落ちたこんにゃく入りゼリー事故のような事案にも消費者庁が対応することになる。・・・(つづく)



特集「加工・業務用野菜の省力化技術最前線」<2>季刊特集野菜・果樹 
 
   「暖地レタスの省力化生産技術」
       香川県農業試験場野菜・花き部門 香西修志
       香川県中讃農業改良普及センター(元農業試験場)藤村耕一
 
      香川県でのレタス栽培
      加工・業務用レタス生産の課題
      省力低コスト生産方式の開発
       ・ほ場準備の効率化による適期定植技術の確立
       ・省力的保温による生産技術の確立
      今後の取り組み

     
読み切り
 
   「加工・業務用レタスの生産の現状と課題」<2>
       農研機構・九州沖縄農業研究センター
       暖地施設野菜花き研究チーム上席研究員  大和陽一
 
      加工・業務用レタスとして求められる特性
      産地における加工・業務用レタスの生産の現状
      レタスの卸売価格と推移と産地の動向
      産地での加工・業務用レタスの生産に対する取組み
      加工・業務用レタスの安定供給のための試験研究の取組み

     
最終回
 
解説 「2008年度版 環境・循環型・生物多様性白書」<1>政策林野 
 
   「国際協力で守る生物多様性」
       週刊農林編集部
 
      日本の生物多様性の状況
      国境を越えて移動する動物

     
つづく
 
トピックス 
 
   「農業もCSR求められる時代」
       週刊農林編集部
 
解説「JAグループ「新・基本計画」「水田農業政策」への対応 政策基本計画農協
 
   「生産調整は今後も不可欠」
       週刊農林編集部
 
      政府の米改革試算に反論
      食料・農業・農村政策審議会「売れる農業、儲かる農業」
      価格、数量を同時に向上する政策必要

     
読み切り
 
解説「林業危機を救え! 新たな国産材振興を模索」 林野
 
   「型枠合板を針葉樹化」
       週刊農林編集部
 
      鋼製型枠からの置き換えも
      コンクリ壁面に「木目」写り
      オール・スギ≠アだわる?!

     
読み切り
 
農林水産ニュース&解説
 
 畜   産
    農水省養豚問題懇談会が09年度行動計画で今年度中に新たな将来的取組み方向報告書作成へ(6/17)
 
畑作・果樹
    農水省が第1回ミツバチ不足問題有識者会議を開き、秋にとるべき対応策定へ(6/15)
 
米麦・水田
    国立環境研究所が2020年代にアジアの水稲生産量は減少と研究結果(6/5)
 
食品・安全
    フジッコが黒大豆種皮抽出物の摂取で血糖値上昇や内臓脂肪蓄積が抑制を発見
 
環境・技術
    08年度版環境・循環型社会・生物多様性白書が閣議決定(6/2)
 
林   野
    国連気候変動会議と議定書AWGと条約AWGの2特別会合がボンで開催(6/1〜12)
 
水   産
    全米熱帯まぐろ類委員会が09〜12年のメバチ・キハダまき網漁業で新たに沖合特定区で1ヵ月間禁漁措置(6/12)