2002年3月15日号
 

  

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農林抄 (論説/信頼される食品表示体制づくりへの提言)
 
   「表示に頼らない地産地消の食生活したい」
       お米の勉強会代表 村山日南子
 
 牛肉に限らず畜産物の偽装表示が後を絶たない。正に、「浜の真砂は尽きるとも、世に偽装の種は尽きまじ」である。曲がりなりにも表示に関する法律があるのに、なぜこうも好き勝手にできるのか。きっと名が出た業者のみならず、業界ぐるみであろう、業界が偽装できるのは行政が黙認しているのであろう、その裏には族議員たちが絡んでいるのであろう、と鈴木宗男議員の報道を聞きながら憶測してしまう。日本はあらゆるところで箍が緩んでしまっていることが日々明白になってくる。・・・



特 集 「中国の米輸出戦略」<2>
 
   「中国の米輸出戦略にどう対応するか」
      〜中国の「北出南入」戦略にどう対応〜
       九州大学大学院教授 村田 武 米・麦・大豆関連国際・貿易
 
       中国はWTO加盟に際して米国大譲歩
       中国の「農業構造調整」と対日韓輸出戦略
       付表・WTO加盟をめぐる中国の農産物国境措置
       付表・中国の農産物貿易

       
つづく
 
連 載 「米政策を考える」<6>
 
   「第二幕を迎えた米政策の抜本的改革」
       東京大学名誉教授・日本農業研究所理事 佐伯尚美 米・麦・大豆関連
 
       竜頭蛇尾の米政策改革劇
       米政策改革論議が遺したもの
       開幕した米政策改革劇の大二幕

       
おわり
 
解説と論評 「地域材利用の推進方向及び木材産業体制整備の基本方針」<1>
 
   「建築用材利用量4割増目標」森林・林業・木材産業政策
       週刊農林編集部
 
       国産集成材は年21%増が必要
       NPOを地域材拡大の担い手に
       「環境住宅」が地域材拡大の鍵
       付表・用途別の需要量見通しと国産材利用目標

       
つづく
 
概 説 「水産基本計画」<1>
 
   「10年後の自給率60%を目標」 (水産政策
       週刊農林編集部
 
       水産物の自給率目標
       持続的生産目標
         @沖合漁業
         A沿岸漁業
         B海面養殖業
         C内水面漁業・養殖業
         D採藻・藻類養殖業
       付表・水産物の自給率目標

       
つづく
 

農林水産トップニュース

 
 総 合
    民主党が持続農業法改正案を国会提出へ。エコファーマーに3年間で1ヘクタール40万円助成など
 金融・農協
    全農チキンフーズが鶏肉産直品で輸入鶏肉混入や無農薬飼料飼育を偽る。全農・大池会長が引責辞任へ(3/4ほか)
 構造改善
    会計検査院が農業農村整備事業工事の入札・契約制度で勧告。新入札方式導入自治体はわずか2%
 
農産園芸
    理化学研究所が植物の遺伝子過剰発現で乾燥ストレス耐性の付与に成功。砂漠緑化や乾燥地農業に光明(2/26)
 畜 産
    食肉大手卸のスターゼンが豚、牛、鶏の銘柄肉に安価肉を混入する表示偽装工作が発覚(2/27ほか)
 食品流通
    全国に設置した食品表示110番に10日間で1141件の通報。うち3割が食肉関連情報(2/28現在)
 食 糧
    食糧庁の計画外流通米消費者調査で、計画外米購入理由の6割が「顔が見えるから安心で、おいしい」
 
林 野
    群馬県が来年度から県産材住宅の建築工務店に1棟当たり10万円を助成。県産材住宅販促ツールも支給
 水 産
    水産庁が漁港漁場整備長期計画案まとめる。2006年度までに水産物増殖整備拠点750地区を整備など