2009年6月15日号
   
 

  

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焦  点 「財政諮問会議に農政改革提出」
 
 
 政府の経済財政諮問会議が6月3日に開かれ、麻生首相が「農地集積加速化のための事業など、09年度補正予算の農林水産予算1兆円の有効活用と、第2には制度改革を車の両輪として改革を進めることが必要である。基本方針には、農政改革の方向性をしっかりと打ち出してほしい」と指示した。会議には、石破農相が「農政改革の展開方向」を提出。平成の農地改革に沿った担い手育成、農山漁村への支援に加え、米政策・水田農業政策を説明。生産調整についてはアンケート調査の結果やシミュレーションを踏まえながら、そのあり方を検討していくとの考えを示すにとどめ、その論点でも「不公平感の是正」と指摘するにとどめた。




農林抄(論説)農林抄一覧
 
   「消費者庁・消費者委員会を消費者本位のものに」
       日本消費者連盟事務局長 山浦康明
 
 
<書き出し> 09年5月29日、「消費者庁及び消費者委員会設置法」をはじめとする関連法が国会で成立した。政府は消費者庁を「行政のあり方を生活者重視に大きく転換していく突破口」と位置づけており、国会の与野党の審議の中で、消費者委員会も設置されることとなった。しかし、その法的位置づけにもかかわらず、消費者庁・消費者委員会ともにその機能を発揮しうるかは未知数のままだ。6月4日、内閣府に設立準備室が作られたが、両機関は次のように消費者本位のものとならなければ屋上屋を重ねるだけだ。消費者委員会は内閣府本府に設置される第三者機関とされ、10人の委員と事務局から構成される。この委員会は消費者の利益の擁護、物価政策、公益通報者の保護など重要事項について、首相、大臣、長官に建議し、諮問に対して審議し、消費者被害の拡大の防止のために首相に勧告することもできる。・・・



特集「加工・業務用野菜の省力化技術最前線」<1>季刊特集野菜・果樹 
 
   「加工・業務用レタスの生産の現状と課題」
       農研機構九州沖縄農業研究センター
       暖地施設野菜花き研究チーム 上席研究員 大和陽一
 
      レタスでの加工・業務用需要
      レタスの特性と栽培
      レタスの栽培上の問題点
      カット野菜工場でのカットレタスの製造工程

     
読み切り
 
   「長野県における業務用レタス生産安定化に向けて」
       長野県野菜花き試験場主任研究員 小澤智美
 
      大玉の結球重700〜800c程度
      加工歩留まりを最大目標に

     
読み切り
 
解説 2008年度「食育白書」政策食育 
 
   「民間活力による普及推進に期待」
       週刊農林編集部
 
      国民運動としての食育
      基本計画目標値との乖離も
      創意工夫ある取組の展開に期待
      地域等における食育推進

     
読み切り
 
解説「政府が温室効果ガス削減「中期目標」決定」政策環境 
 
   「温室効果ガス05年比15%削減」
       週刊農林編集部
 
農林水産ニュース&解説
 
 経営・構造
    農業法人協会が08年度農業法人白書を発表。過去4年間で農業法人規模15%増
 
米麦・水田
    コメ価格センターが21年産取引から「値幅制限ルール」廃止決める(6/9)
 
畜   産
    農水省が国産飼料用米の利用に取組む畜産農家にMA米を7月から販売
 
畑作・果樹
    農水省の農薬登録制度懇談会が「農薬登録制度上の課題と対応方針案」まとめる
 
食品・安全
    農水省が米国産サクランボ輸入を解禁(6/5)
 
林   野
    自民、公明の与党両党が国産材の普及を促し、地球温暖化防止等につなげる「木材利用推進法案」を衆院に提出
 
水   産
    産学官連携功労表彰の農林水産大臣賞に「安全なエビの生産システム・プラントの開発」決定