2006年7月25日号
   
 

 

 

  

数量     
   



農林抄(論説)「食料・農業・農村白書への論評」
 
   「『普通の農家』への視点を」
        農業ジャーナリスト 大野和興
 
 
<書き出し> コメ生産調整が、いよいよ自己責任の時代に入る。コメの需給調整の仕組みが2007年産から「新たな需給調整システム」に移行、生産調整の責任は生産者団体や生産者自らの手にゆだねられることになるからだ。政策当局者は当然のことながら、この新らしい調整システムが有効に働くかどうかに、これからの日本の稲作の成否がかかっていると考えている。ある仕組みが有効に働くためには、そのための条件が整っているかどうか、にかかっている。ではこの「新たな需給調整システム」はどうか。以下そのことを検証してみる。・・・


焦  点 「初の食育推進全国大会開く」
 
 
 食育推進基本計画では毎年6月を「食育月間」と定め、この取組みの一環として内閣府と大阪府が共催して初の「食育推進全国大会」を6月24日、大阪市住之江区のアジア太平洋トレードセンターで開いた。『全国の食育が集合「いつでもどこでも楽しい食卓」−みんなで毎日朝ごはん−』をテーマに、シンポジウムや基調講演をはじめ、約90の企業、農業・漁業等の団体が食育、調理体験等に関する126の展示・体験ブースを出展し、会場は1万人を超える来場者で賑わった。大会では、食育の様々な取組み紹介やクイズ等を通じて食育の理解を深め、大阪から日本中に食育の輪を広げていく「大阪食育宣言」が採択された。



春季特集「米政策改革2年の検証と米改革・水田農業振興戦略への提言」<8> (特集
 
    「コメ政策の検証と今後の課題」<3>
       宮城大学事業構想学部学部長 大泉一貫
 
      「経営所得安定対策大綱」に見る担い手限定の困難について
        (1)評価される黄色の施策
        (2)担い手の特定に困難が生じている
        (3)いわゆる集落営農は今までとは異なるはず
        (4)我が国農政が抱える問題
      むすび


     
最終回
 
    「米政策改革2年の検証と米改革への提言」<2>
       藤澤流通・マーケティング研究所代表 藤澤研二
 
      産地、生産者の戦略
      コメ環境変化の正確な情報必要
      農業会のマネジメント力向上策を


     
最終回
 
詳説「第58回IWCセントクリストファー・ネービス会合」水産
 
    「IWC正常化を1票差で採択」
       週刊農林編集部
 
      時代に合った正常化が必要
      反捕鯨国が狼狽
      ODAで「票買い」に反論
      ナガスにミンク追いやられる?!


     
読み切り
 
トピックス&解説「新たな需給調整システムの移行の検証に関する検討会」農業政策米・麦・大豆
 
    「担い手の参画、意見反映に幹事会、部会設置」
       週刊農林編集部
 
 
<要旨> 農林水産省は6月26日、第4回「新たな需給調整システムの移行の検証に関する検討会」を開き、07年産から米の新需給調整システムへの移行が可能となるような条件整備がなされている状況にあるかを検証した「検証結果の整理」案を提示することと併せ、第3回検証検討会で提示した論点整理素案に対する主な意見に回答する形で、新需給調整システム下で実施する第2期米政策改革推進対策について一歩踏み込んだ考え方や方針を明らかにした。新システムへの07年産からの移行是非の判断手続きについては、7月31日に開かれる第5回検証検討会で「検証結果の整理」を取りまとめたうえで、同日の食・農・村政策審食糧部会に新システムの具体的内容や新産地づくり対策の内容・総額など第2期米政策改革推進対策と、品目横断対策の総予算額・単価を説明し、07年産移行を「めざす」とする「米穀の需給と価格の安定に関する基本指針」案を諮り、その審議結果を踏まえ最終判断する段取りだ。
 
解説「06年産以降のコメ価格センター取引ルール改定」米・麦・大豆
 
    「毎週水曜日に取引、即日公表」
       週刊農林編集部
 
 

農林水産ニュース&解説

 
 食品・安全
    フジッコが「黒大豆」が内臓脂肪蓄積を抑制、コレステ排泄効果でメタボリックを予防
 
畑作・果樹
    農村工学研究所が台風豪雪や大地震に強く、建設コストを縮減できるため池整備技術を開発
 
畜   産
    中酪がポジティブリスト制度に対応する記帳・記録保管の全国統一的な検証作業マニュアル策定(6/23)
 
農協・金融
    農林中金05年経常利益が1020億円増の3113億円と過去最高益、預金残高は207億円増の40兆4834億円(6/27)
 
林   野
    林野庁が林政審議会に新森林・林業基本計画で示す10年後の木材供給量目標を2300万立方メートルと下方修正示す
 
水   産
    西海区水研がエチゼンクラゲの来遊量は「南風の強さで決まる」との新たな仮説
 
 

農林水産省 農水省