2002年2月5日号
 

  

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農林抄 (論説/野菜セーフガード日中合意への提言)
 
   「農産物貿易協議会のスキーム」
       農業評論家 土門 剛
 
 ・・・日中間の農産物貿易協議の先行きは見えている。3品の価格が高くなればアウトサイダーの登場と相成る。真の輸入対策は、堕農を切り捨てる構造改革しかない。この協議会は、いかにも世知に疎く経済のイロハも理解せぬ農水官僚が思いついたその場しのぎの愚策といえよう。



特 集 「米と乳製品の輸出戦略」<3>
 
 〜水田農業の発展めざしたコメ輸出戦略<3>〜
 
   「米の輸出戦略構想」<3>  
       国際農業・食料・貿易政策協議会理事
       国際農業交流・食料支援基金参与    白岩 宏
季刊特集
 
       米輸出のプロジェクト
        (1)分離クオーター制度の導入
        (2)輸出用はグリーンボックス方式で
        (3)国内支持派でカップリング支払いで
        (4)クオータ割当と輸出目標
          ――ほか
       今こそ構造改革を

       
おわり
 
連 載 「米政策を考える」<3>
 
   「政治に翻弄される稲作経営安定対策の再編問題」
       東京大学名誉教授・日本農業研究所理事 佐伯尚美米・麦・大豆関連
 
       自民党提案から研究会報告へ
       稲作経営安定対策の問題点
       系統農協の反対と二階建て方式
       稲経改革問題が提起したもの

       
つづく
 
ルポ連載 能代発「農山漁村からの報告」<1>
 
   「最後の馬追い」
       ドキュメンタリー作家 野添憲治その他
 
 
 正月が終ってすぐ、隣村の工藤健一さんに電話した。彼は今73歳。私が知る限りでは、いまも馬で山林から丸太の搬出をしている秋田県内では最後の一人だ。・・・
 
特 集 「2002年度 農林水産主要新規施策の解説」<2> 政策の概説
 
       森林の多面的機能の持続的発揮
 
<前号続き>重視すべき機能に応じた森林整備の推進/自然林等を再生・創出する緑の再生の推進/美しく豊かな森林環境の創造/森林整備のための地域における取組みに対する支援
       林業・木材産業の構造改革
 
林業・木材産業の総合構造対策/木材の緊急構造強化対策
 
       以下次号
 
 

農林水産トップニュース

 
 総 合
    2000年度食料自給率で麦・大豆は基本計画目標を1年でほぼ達成。自給率は3年連続40%
 金融・農協
    「JAバンク基本方針の概説」<下> 破綻未然防止に「資本注入」、指定支援法人に1千億円造成
 構造改善
    農水省の農山村振興研究会が地域資源再認識し新産業創出を求める報告書(1/9)
 
農産園芸
    JAグループが設置したJA改革推進会議が初会合。営農指導の基本戦略確立求める意見相次ぐ(1/28)
 畜 産
    雪印食品が牛肉緊急保管事業で豪州産牛肉を国産偽装し補助金不正受給。以後も不正表示の悪事が露呈(1/23)
 食品流通
    ねぎ、生シイタケ、畳表の輸入商社が2月7〜8日の農産物貿易協議会参加に向け各品目別輸入協議会を設立(1/22)
 食 糧
    カドミウム含有調査で宮城県迫町で2点が食品衛生法の販売禁止基準値超える。非食用処理基準超は5県
 
林 野
    林野庁検討会が森林組合で不活発・非活動組合の自主解散等を求める報告書。地区重複推進は先送り
 水 産
    2002年日中漁業協定で日本側EEZ内の中国まき網操業を全廃。日本は漁獲量削減で合意(12/18)