2003年7月15日号
 

  

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農林抄 (論説/食品安全委員会への提言)
 
   「予防原則に立つ専門調査会設置を」
       食の安全・監視市民委員会事務局長 水原博子
 
 食の安全性への消費者の信頼が揺らぎ、地に落ちた食品業界道義に対する批判も厳しい状況の中で、政府は急ぎ食品安全基本法を制定した。「食品の安全性確保」に関するこの基本法は、国民の健康の保護が最も重要であるという基本認識の下に必要な措置が講じられること、を定めたものである。・・・



解説と論評 「米政策改革大綱と生調研報告書・自民党大綱骨子」<6> 米・麦・大豆関連政策の概説&論文
 
   「販売起点の米事業へ転換」  
      〜JAグループ米改革戦略〜
       週刊農林編集部
 
      実践主体は「水田営農組合」
      大消費地進出し販売シェア3割
      初めてコメ輸出対策打ち出す
      付表・JAグループ米改革戦略の基本構想(コンセプト)
 
     つづく
 
論 評 「食品リスク評価・管理への参加者参画を考える」  食品安全・食品表示
 
   「EU各国の食品安全行政・組織改革と消費者参画の仕組み」
       日本消費者連盟副代表運営委員
       明治大学法学部兼任講師    山浦康明
 
      はじめに
      評価と管理機関の分離独立
      消費者参画の仕組み
      これからの日本の食品安全行政に求めるもの
      付表・各国の食品安全行政の仕組み(リスク評価とリスク管理)
 
     つづく
 
トピックス 「明日のくらしと環境・木材フェア」
 
   「木材と身近にふれあう」
       週刊農林編集部
 
 
 木材の新技術や新製品が一堂に介した「明日のくらしと環境木材フェア」(主催・全国木材協同組合連合会)が6月21〜22日の2日間、埼玉のさいたまスーパーアリーナで開かれ、目標の二万人を大幅に上回る四万八百八人が来場した。テレビ東京のテレビチャンピオンの第二回おもちゃ職人選手権で優勝した高橋みのる氏による木のおもちゃ製作や国産材の危機をお話しする紙芝居など盛りだくさんのイベントが行なわれた。最も賑わったのは木の椅子を親子で作る「親子木工教室」と、木材チップのプールと木の滑り台が用意された「おもいっきり木の広場」で、はしゃぎ回る子どもたちで満杯。木材技術展示では、「燃えない木材」(不燃材、準不燃材)が人目を引いていたのが印象的だった。
 

農林水産トップニュース

 
 総 合
    <農林水産省人事異動> 農水審議官に木下水産庁長官、初代消費・安全局長には中川坦食糧庁次長(7/1付)
 食品・安全
    食品安全委員会が初会合。寺田雅昭・元先端医療振興財団副理事長を委員長に4課2官体制(7/1)
 米麦・水田
    農水省の主要食料分科会が04年度の「米穀需給と価格安定基本方針」策定に着手(6/30)
 
園芸・果樹
    WTOパネルがリンゴ火傷病検疫をめぐり、米穀の主張を認める最終報告書。日本は厳しい状況に(6/25)
 畜 産
    都府県の生乳生産量が年初見通しより悪化予測。酪農情報センターが9月76,000d不足と見通す
 金融・農協
    農林中金02年度決算で、ポートフォリオ見直し経常利益29%増収。不良債権処理は「山は越した」(6/26)
 構造・農村
    政府が「骨太の方針」第3弾を閣議決定。株式会社の農地取得解禁は無記載で持越す(6/27)
 
林 野
    亀井農相・川口外務大臣とインドネシアのプラコサ林業大臣が違法伐採対策協力で署名(6/24)
 
水 産
    水産物表示検討会が水産加工表示品目を大幅に拡大。生鮮魚介類の漁獲水域表示で指針もまとめる(7/1)