週刊農林２００３年７月５日号

２００３年７月５日号

農林抄　(論説／第５５回　ＩＷＣ年次会合の論評)

「今後のＩＷＣ対応私見」
日本鯨類研究所理事長　大隅清治

　国際捕鯨取締条約の下で１９８４年に設立された国際捕鯨委員会（ＩＷＣ）の今年５５回目となる年次会合は、反捕鯨運動の盛んなドイツのベルリンで開かれた。私は、科学委員会議が開催された５月２６日から、総会の終了した６月１９日まで、一連の会議に出席した。新聞やテレビの報道によって、今回の年次会議では、反捕鯨派の激しい攻勢により、捕鯨推進派が苦境に立たされたように、日本では感じたかも知れない。しかし、会議に参加したものから見ると、・・・

特　集　「米政策改革を論評する」<２>　（米・麦・大豆関連）

「担い手に『選択と集中』を」
フードディスカバリー（株）代表取締役　福井栄治

米政策改革大綱の性格　　　　　　新生産調整　　　　　　「融資米」について　　　　　　セーフティネットについて　　　　　　対業務需要の競合激化と生産　　　　　　おわりに　　　　　読み切り

「米政策改革が残したもの」
和光大学名誉教授　持田恵三

新政策の体系　　　　　　改革は成功するか　　　　　　不徹底な市場原理　　　　　　不透明な輸入米問題　　　　　読み切り

概　説「食の安全・安心のための政策大綱」（食品安全・食品表示）

「消費者の視点へ職員の意識改革促す」
週刊農林編集部

生産環境の維持に国民へお願い　　　　　　産地のリスク管理を確実に実施　　　　　　食品表示の信頼へ検証制度強化　　　　　　食育推進と地産地消で信頼確保　　　　　　付表・食の安全と安心の確保のための行政組織の改革再編　　　　　読み切り

総　合<拡大版>　「再編農林水産省スタート」

「リスク管理強化に『消費・安全局』新設」
週刊農林編集部

食糧庁廃止し「食糧部」に再編　　　　　　「情報課」と「統計部」に分離　　　　　　付表・農林水産省の新組織　　　　　読み切り

農林水産トップニュース

食品・安全　　　　厚生労働省研究班が味噌汁１日３杯で乳がんの発生率半減すると米国立がん研究所ジャーナルに発表（６／１８）　米麦・水田　　　　<米市場改革第２弾>　自主流通米価格形成センターが０３年産自主米取引ルール策定、特別栽培米上場など（６／１９）　園芸・果樹　　　　農業資材審分科会が特定農薬指定評価指針まとめる。安全性・薬効の科学的証明を評価項目に（６／２６）　畜　産　　　　酪農乳業情報センターが夏場の生乳逼迫で緊急対策、的確な情報提供で混乱回避へ（６／２５）　金融・農協　　　　全農が農相に業務改善報告、食品関連要改善事項は全て改善したが、業務関連要改善事項の改善は５０％（６／２４）　構造・農村　　　　農水省が川辺川土地改良事業で熊本県と関係市町村と協議、新利水計画策定は１年目途で合意（６／９、１６）　林　野　　　　日本林業経営者協会が温暖化ガス削減推進管理機構の創設と森林経営セーフティネット導入求める提言　水　産　　　　第５５回ＩＷＣ年次会合が保護委員会設立を可決、日本ら捕鯨国は反対を示し分担金負担を保留（６／１６～１９）

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