2003年4月5日号
 

  

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農林抄 (論説/食品安全8法への提言)
 
   「食品安全基本法への期待と不安」
       市民バイオテクノロジー情報室代表 天笠啓祐
 
 食品安全基本法、牛肉トレーサビリティ法など、食品安全八法が制定される。BSE移行広がった、消費者の不信感を払拭し、食品安全行政を根本的に変えるのが目的である。この中で、消費者が最も注目してきたのが、食品安全基本法と、それによって設立される食品安全委員会である。私も、安心できる食生活づくりに国が積極的に乗り出す姿勢を示したことから、期待をもって注視してきた。しかし、期待が大きかった分、実際につくられた法案の中味を見たときに失望も大きかった。・・・



特 集 「食品安全8法と行政組織改正で食は安全・安心か」<1> 食品安全・食品表示
 
   「食品安全基本法制定に対する期待と危惧」  (食品安全・食品表示
       弁護士 神山美智子
 
      はじめに
      食品安全基本法案の概要について
      期待と危惧
      市民食品安全監視委員会の設立

     
読み切り
 
   「スタート点から間違っていないか!」  (食品安全・食品表示
      〜これでは食品安全行政の前進はない〜
       全国獣医事協議会副会長 八竹昭夫
 
      食品安全基本法制定の背景
      現状認識・把握が甘い
      抗生剤の飼料添加物も同根である
〜MRSA耐性菌対策も放置〜
      米国食肉企業と組み、飼料添加物抗生剤の安全キャンペーン実施
      企業・団体とのしがらみ構造を断ち切ったとき信頼は蘇る

     
読み切り
 
解説と論評 「米政策改革大綱と生調研報告書・自民党大綱骨子」<4>  米・麦・大豆関連政策の概説&論文
 
   「3段階で直接支払を」
      〜セーフティネット対策〜
       週刊農林編集部
 
      米収入の8割を補填
      需給均衡、関税削減に米価下げ必至

     
つづく
 

農林水産トップニュース (ニュース面充実に伴いカテゴリーが代りました)

 
 総 合
    米政策改革大地方提案で米需給調整システム「主役」に戸惑う末端農協。経営安定補填率8割以上求める
 食品・安全
    食品流通意識調査でコスト削減に取組む業者は5割。包装資材リサイクル対策にも前向き(3/31)
 米麦・水田
    生産調整研究会専門委員会が報告書。需給調整システムの目標面積は「共済面積」で確認(3/28)
 
園芸・果樹
    果実等生産出荷安定対策で、共済金が出荷調整金補填金額を下回った場合に差額を経営安定対策から交付
 畜 産
    全国鶏卵需給調整会議が計画生産緊急措置の解除めぐり紛糾。半年間延長で決着(3/24)
 金融・農協
    JA共済連の共栄火災子会社化がスタート。コスト削減と利便性向上を両者で追求(4/1)
 構造・農村
    水フォーラムの一環として「水と食と農」大臣会議が滋賀で開催。農業用水の多面的役割で認識共有(3/21)
 
林 野
    第3回世界水フォーラムが水と森林の関係を初めて閣僚宣言に盛り込む(3/16〜23)
 
水 産
    水産庁の水産物安全検討委が養殖用飼料、医薬品の薬事規制を求める中間報告(3/25)