2003年2月15日号
 

  

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農林抄 (論説/米政策大綱への提言)
 
   「新・米大綱における担い手」
       (株)ぶった農産社長 佛田利弘
 
 先日、集落で今年の米づくりの説明会が開かれ、農協、行政、普及、食糧事務所の方々がそれぞれの立場で、今年の生産と生産調整について説明をされた。今年から変わるところ、来年度から新しい生産調整の仕組みとなることが内容であった。毎年、この説明会に出席しているが、いつも政府で決まったことの説明と理解の場に終始している。参加する農業者たちは反論しても、提案しても、ほぼ融通を利かせられない説明をせざるを得ない担当者の言葉を呑まざるを得ない。川上といわれる生産の現場が、農政の最終処理場と化している念は否めない。・・・



論 壇 「WTO農業モダリティ交渉戦略への提言」 国際・貿易
 
   「モダリティをどう提案していくか」
       九州大学大学院助教授 鈴木宣弘
 
      関税引下げ方式
      米国の本音は?
      カナダに注目
      センシティブな品目は各国にある
      対案は数字で出すべき
      アクセス数量の取扱い
      あらゆる形態の実質的輸出補助金への具体的提案
      AMSの過少申告問題

     
読み切り
 
特 集 「米消費拡大マーケティング戦略への提言」<4> 季刊特集
 
   「『食態別自給率』への目くばり」<2>  (季刊特集
       マーケティング・プロデューサー 平岡 豊
 
      米自給率100%意識が消費拡大を邪魔
      データスポーツ「プロ野球」を参考に
      チーム勝率は「自給率目標」など個別役割数字が大事
      農業専門誌ネタにとどまる「米粉パン」

     
つづく
 
   「米消費拡大戦略への提言」<2>  (季刊特集
       藤澤流通・マーケティング研究所代表 藤澤研二
 
      既存の米加工品での大幅消費拡大は困難
      注目される「パン」「麺」への米粉利用
      学給への米粉利用の支援を
      なぜ、国家予算で米消費拡大か?
      期待される飼料用、非食用への転用

     
おわり
 
解説&論評 「地球温暖化防止吸収源10カ年対策」<1>  森林・林業
 
   「3段飛びで吸収源目標達成」
       週刊農林編集部
 
      追加的整備費用は年1200億円
      温暖化対策税にのし掛かる期待

     
つづく
 

農林水産トップニュース

 
 総 合
    EUがモダリティ提案原案をWTOに提出。日本もこれに連携強化、対抗軸形成へ支持表明(1/27、31)
 金融・農協
    JAグループが営農・経済事業改革の方向を農協あり方研究会に提出。JAで輸入農産物原則扱わない等(1/24)
 構造改善
    農地制度に関する論点整理<2> 農地の不適正利用に課税、特区導入は撤退条件明確に
 
農産園芸
    農業資材審が重曹、食酢、天敵生物を「特定農薬」に指定。その他は継続審議(1/30)
 畜 産
    03年度生乳計画生産は「生産抑制せず」。供給目標は実績見込み対比0.3%減の768万7千トン
 食品流通
    全農が八女茶表示違反で農水省に原因究明と業務改善対策等を報告(2/7)
 食 糧
    <中食・外食産業調査> 米市場規模300万d超え、主食用消費量の4割に拡大
 
林 野
    森林整備と治山事業を一体推進に向け森林法改正を閣議決定。林業改善資金も木材産業追加(2/7)
 
水 産
    2002年の漁港水揚量が1%減の223万7000トン。漁港別で焼津が2年ぶりトップ