2002年12月5日号
 

  

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農林抄 (論説/バイオマス戦略構築への提言)
 
   「地域から見たバイオマス戦略」<下>
       京都府八木町農林振興課 中川悦光
 
 食品リサイクル法強化等の条件整備 食品廃棄物については、約90%が焼却・埋め立て処分している。これを再生利用することを目指し「食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律(食品リサイクル法)」が施行されたが、内容は排出事業者に06年度までに20%再生利用の努力目標を課しただけであった。・・・



特 集 「バイオマス戦略構築への提言」<3> 
 
   「森林の立場から見たバイオマス戦略」  (バイオマス
       岩手・木質バイオマス研究会事務局長 金沢 滋
 
      トップの判断
      森林から
      骨太の政策を

     
読み切り
 
特 集 「有機農業先進国『キューバ』に学ぶ」<4>
 
   「キューバの農業教育」  (有機農業関連
       東京都産業労働農林水産部農業振興課主任 吉田太郎
 
      文盲を一掃した識字運動
      実践的な農業教育
      経済危機と環境教育へのシフト
      子どもの自主性を大切にした総合学習

     
つづく
 
ルポ連載 能代発「農山漁村からの報告」
 
   「大不況下、製材から集成材へ」  (森林・林業
       ドキュメンタリー作家 野添憲治
 
 
 秋田県北の米代川流域は天然秋田杉と秋田杉の生産地として、広く全国に知られてきた。だが、天然秋田杉の資源の減少、秋田杉の若齢化とともに、住宅建築工法やライフスタイルの変化という社会背景を抱えてきている。しかも、長びく不況で秋需要という言葉さえ聞かれなくなった木材業界で、景気の先行きに対する不透明感はさらに広く漂いはじめ、自己防衛に躍起という工場が多くなっている。・・・
 
企 画 「横田哲治のINFORMATION」
 
   「観光客120万人呼ぶ『有機の里』」  (森林・林業
       〜宮崎県綾町 人口増で過疎指定解除〜
       農業ジャーナリスト 横田哲治
 
 
 11月中旬、宮崎県の綾町を訪ねた。県の中央に位置し、人口7600人の町である。有機農業の町として知られ、観光客が年間120万人訪れている。かつて過疎の町と言われていたが、これほどまでに注目されるようになった背景は何か・・・
 
トピックス
 
   「廃材集成材はいくら?」  (森林・林業
       週刊農林編集部
 
 
 住宅解体材をリサイクルした集成材はいくら?――。2002年5月に「建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律」(建設リサイクル法)が施行され、建築物や土木工作物等の解体や新築工事等を行う際に発生するコンクリートや木材などの建設廃棄物の分別、再資源化などが義務付けられた。住宅解体材の再利用は最近はパルプやPB、MDF等の原料、また合成樹脂との複合合成木材の原料への利用の検討・事業化されている。こうした中で、住友林業鰍フ筑波研究所では住宅解体材を構造用集成材として蘇らせるシステム構築にチャレンジしている。
(付表・製造原価試算)
 
解 説 「特別栽培農産物表示ガイドライン改正へ」
 
   「農薬・化学肥料削減を同時達成」  (有機農業関連
       週刊農林編集部
 

農林水産トップニュース

 
 総 合
    WTO農業委員会特別会合で輸出国側が農業協定20条を反故し、ドーハ閣僚宣言が交渉マンデート(11/18〜22)
 金融・農協
    農協あり方検討会で独禁法適用除外規定に議論集中、公取委が生産制限は「独禁法の枠内で可能」と反論
 構造改善
    UIJターン受入支援へ労働・農林・消費者団体が「100万人のふるさと回帰・循環運動推進センター」(11/2)
 
農産園芸
    農水省の普及事業あり方検討会が普及分野の公民分担を提言、地域サポートへ地域農業支援センター設立
 畜 産
    群馬県畜産試験場が23年前の精液で豚人工授精に成功と発表、優良種保存に道(11/25)
 食品流通
    全国中央卸売市場協会が消費者ニーズに応える7項目の市場システム改革を提言(11/27)
 食 糧
    農水省が生産調整研究会に経営安定対策案で米価下落対策含め8割補填する案を提示(11/26)
 
林 野
    林野庁が木材利用と木材産業の技術開発目標を策定、緑と環境と共生する木材産業育成を推進(11/27)
 
水 産
    水産庁がコクチバスとブルーギルを駆除する考え。オオクチバスは芦ノ湖など収容水域に移動か(11/22)