２００３年１０月１５日号
 　

　　

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農林抄　(論説／森林吸収源１０カ年対策への提言)
　
　　　「森林吸収源１０カ年対策を論評する」
　　　　　　　元東京農工大学教授　岡　和夫
　
　この詳論は「１０カ年対策」の内容について、評価したい事項と若干の意見の開陳の二つからなる。評価したい事項は、１．森林・林業基本計画を中軸に置き、吸収源対策の要である「適切な森林経営」の実現をめざしていることを最も評価したい。いうまでもないことながら吸収源としての森林の機能を基礎づける適切な森林経営は、林業の健全な発展をなくして地球温暖化対策大綱に定める森林の役割は確保しがたい。・・・



特　集　「森林・林業再生に向けた森林吸収源政策改革」<１>　　（森林・林業）
　
　　　「森林吸収源１０カ年対策」を建設的に批判する」
　　　　　　　（株）富士通総研経済研究所主任研究員　梶山恵司
　
　　　　　　はじめに
　　　　　　皆伐方式の破綻
　　　　　　森林組合が機能しない
　　　　　　付表１・皆伐林業コスト
　　　　　　付表２・日本とオーストリアの人工林の林齢構成
　
　　　　　読み切り
　
　　　「森林吸収源対策１０カ年対策と森林・林業」
　　　　　　　宇都宮大学農学部教授　笠原義人
　
　　　　　　森林吸収源対策よりも本来の地球温暖化対策を
　　　　　　「地球環境保全と森林に関する懇談会報告」の積極面と問題点
　　　　　　他力まかせの森林吸収源１０カ年対策
　　　　　　林業が成り立つ条件づくりを
　
　　　　　読み切り
　
特　集　「２００４年度　農林水産主要新規施策の解説」<３>　　（政策の概説＆論文）
　
　　　　　　　水産政策の展開
　
沿岸域における豊かな環境の創造／つくり育てる漁業の推進／水産技術の革新／消費者の求める水産物の生産・供給／豊かで活力ある「浜」づくり
　
　　　　　　　水産政策の展開
　
科学的知見に基づく資源管理の徹底／漁船入手や資金調達の円滑化等
　
　　　　　最終回
　

農林水産トップニュース
　
　総　合
　　　　カンクン会議後のＷＴＯ戦略の再構築<下>　Ｇ１０軸に途上国糾合し多数派再形成を
　食品・安全
　　　　農水省がＪＡＳ制度の第三者機関認証制度を見直しへ。ＪＡＳ登録期間を届け出制に転換など（１０／１）
　米麦・水田
　　　　農水省が水田農業構造改革交付金の使途範囲を示すガイドラインまとめる
　畑作・果樹
　　　　野菜茶業研究所が昆虫の変態酵素の遺伝子単離に成功。早期成虫化により幼虫時期の食害防ぐ農薬づくりも可能
　畜　産
　　　　茨城県で２３カ月齢の牛でＢＳＥ感染牛見つかる。異常プリオン蛋白が従来とは異なる型（１０／６）
　金融・農協
　　　　大原町農協不正運用の使途明らかに。運用金は投資詐欺にあっていたことや、消費者金融に国債貸付に（１０／２）
　構造・農村
　　　　農水省が改正農業経営基盤強化法の政令・施行規則等を決定し、通知。「特定農業団体」の要件を定める
　林　野
　　　　第１２回世界林業会議が４０００人超の規模でカナダのケベック市で開かれる
　水　産
　　　　水産庁がマグロ類のＩＵＵ漁船対策で１０月から正規船のみ輸入認めるポジティブリスト実施へ