2002年11月15日号
 

  

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農林抄 (論説/バイオマス戦略構築への提言)
 
   「総合戦略骨子は戦略たりうるか」
       島根大学生物資源学部助教授 小池浩一郎
 
 2010年まで残すところあと8年となり、京都議定書の目標達成の可否を真剣に考えなければならない時期となった。遅すぎるきらいもないではないが、「新エネルギー」にようやくバイオマスを含むようになるなどバイオマスについて、その潜在力をみとめる動きが強まっている。そしてその一環としてバイオマスニッポン総合戦略骨子が発表され、マスコミなどに大きく取り上げられている。・・・



特 集 「バイオマス戦略構築への提言」<2> 
 
   「バイオマス・ニッポンへ里山から提案」<2>  (バイオマス
       里山研究会・岐阜県森林文化アカデミー教授 田端英雄
 
      バイオディーゼル(農耕地の利活用)
      里山林の木質バイオマス利用

     
おわり
 
   「バイオマスの桃源郷を」  (バイオマス
       NPO法人「農と自然の研究所」代表理事 宇根 豊
 
      未来社会
      身近なところから
      新しい政策思想を
      エネルギー収支
      里山の再生
      生き物の循環
      自然循環型農業技術
      百年計画(桃源郷計画)

     
読み切り
 
インタビュー 「私の農業セーフティネット論」
 
   「セーフティネットと市場ルール」<3>  (農業・農政改革
       慶應義塾大学経済学部教授 金子 勝
 
      農業主体の意識覚醒が重要
      市場の中で棲み分けを

     
おわり
 
トピックス 「国立医薬品衛生研究所がアクリルアミド調査」
 
   「ポテトチップに発癌性物質」  (食品安全・食品表示
       週刊農林編集部
 
 
 厚生労働省は10月31日、発癌性が指摘されるアクリルアミドが加工食品にどれぐらい含まれているのか、国立医薬衛生研究所による調査結果を発表した。調査によると、ポテトチップスやかりんとうなど油で揚げた食品で含有量が高く、蒸したり茹でたりした食品からは検出できなかった。
 

農林水産トップニュース

 
 総 合
    食糧庁が生調研に米価下落影響対策として固定部分+変動部分による「生産調整協力金」案を提示(11/1)
 金融・農協
    岡山・大原町農協がペイオフ一部解禁後初の経営破綻。組合長の経営私物化に県が公的管理命令(11/1)
 構造改善
    農業法人投資育成会社「アグリビジネス投資」が設立、畜産、果樹、野菜から10件程度の相談(10/24)
 
農産園芸
    民主党が政府の農薬取締法改正案に対案示す。農薬使用者に農薬管理の記帳義務化を求める(11/8)
 畜 産
    農畜産業振興事業団が補助金業務改善に向け検討開始。消費者の視点に立った政策執行機関へ
 食品流通
    厚労省が残留農薬未基準農薬が検出された食品の流通禁止へ食品衛生規制全体を見直しへ(11/8)
 食 糧
    食糧庁の米表示検討会が表示制度見直しで報告書。意図せざる混入に許容範囲を設定(11/1)
 
林 野
    横浜市が全国に先駆けて市民と森林を結ぶ新たなルールを施行。森林ボランティアを育成・支援(11/1)
 
水 産
    CCAMLRで豪州がCITESに提案したメロのワシントン条約化に反対多数。NZのみが支持(11/1)