〔週刊農林25年9月5日号〕協同農業普及事業の強化と期待3、水産白書



2025年9月5日号
 


 

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 焦 点 25年産米「おおむね順調」
 
 農林水産省は8月29日、25年産米の生産は8月15日現在で「おおむね順調」と発表した。地域別にみると、10e当たり収量の対前年比は、「上回る」又は「やや上回る」が13府県、「前年並み」が29都道府県で、岩手、宮城、秋田、千葉の4県が「やや下回る」と見込んだ。これまでは、平年作と対比し「良」「不良」等で評価していたが、今回より前年と比べて106%以上を「上回る」、102〜105%を「やや上回る」、99〜101%を「前年並み」、95〜98%を「やや下回る」、94%以下を「下回る」とした。農水省はおおむね順調と判断するものの、「全国的に高温傾向が続いており、斑点米カメムシ類の発生が多くなることも予想される」と予断を許さない。
 
 農林抄(論説)    著者リスト
 
   『複合汚染』から50年、今こそ有機農業を〈1〉
       元国学院大学教授 久保田裕子
 
 
 人気作家・有吉佐和子の新聞連載小説『複合汚染』が朝日に掲載され始めたのは1974年10月。参議員選挙で市川房枝らを有吉自身が応援する場面から始まり、身の回りの化学合成物質の食品公害・環境汚染問題をテーマに、専門家に話を聞いたり、問題を指摘・解説する異色の小説は当初から話題を呼び、連載中の1975年には早くも単行本として刊行された。・・・続きは本誌で
 
 特集 協同農業普及事業の強化と期待〈3〉   (季刊特集著者リスト
 
   持続的な農業・農村の発展にむけた普及指導員の役割と期待〈1〉
       東京農業大学生物産業学部自然資源経営学科准教授 小川繁幸
 
      多様化する普及指導の活動領域
      限られた人材のなかで展開される人材育成の難しさ
      【図1】普及職員数の推移
      【図2】農業協同組合の営農指導員数の推移

     
つづく
 
 2024年度「水産白書」
 
   海も河川も沸騰≠オている
 
    〔4POINT解説〕
      三陸沖は世界最大の上昇幅
      海水温上昇がもたらす影響
      馴染みのない魚種を根付かせる
      科学を駆使し将来を想定
 
 農林水産省知的財産戦略2030〈2〉
 
   家畜遺伝資源保護とブランド推進
 
      事業者の知財戦略策定を支援
      和牛遺伝資源2法で監視強化
      和牛統一マークを海外商標登録
      農業知財人材の育成を強化
      農業知財総合支援窓口を設置
      知財をオープンするか、クローズするか
      国際標準化に積極的に関与する

     
おわり
 
 米国の関税措置に関する全国説明会
 
   日米間で認識の齟齬はない
 
      大統領令修正の間の輸出ロスは取り戻せない
      牛肉輸出は悪条件ばかりではない
 
 マダニ媒介感染症リスクを防ぐ
 
   SFTS感染者が過去最多
 
      マダニリスクが高い森林の特徴
      ダニ脳炎ウイルスを脳から排除
 
 農林水産トップニュース
 
 〔経営・構造〕 厚労省有識者会議が全ての農業経営に労災保険加入を義務付け求める報告

 〔畜 産〕 農水省が高病原性鳥インフル予防効果が高いワクチン開発で予防的接種を検討

 〔米麦・食品〕 農水省が随意による備蓄米の販売期限を「引き渡し後1カ月以内」に変更

 〔畑作・果樹〕 農研機構が世界初の難脱粒性・難穂発芽性を有するソバ品種「はるかみどり」育成

 〔林 野〕 政府が大船渡市林野火災を踏まえた今後の林野火災・消防防災のあり方を示す

 〔水 産〕 長崎大学らが浮体式洋上風力発電施設に集魚効果があることを発見