〔週刊農林25年6月5日号〕食料・農業・農村基本計画の論評4、花き産業・花き文化振興基本方針



2025年6月5日号
 


 

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 焦 点 積雪地帯の麦類生育時期を推定
 
 農研機構は、北日本の積雪地帯において温暖化と積雪の減少が越冬麦類の生育時期を早めていることを明らかにした。積雪地帯の麦類の生育を予測するため、過去25年の気象観測データと大麦品種「ミノリムギ」など麦類3品種の出穂期データを評価分析した結果、温暖化と生育時期には関連性が見られなかったものの、積雪が生育時期に影響していることが分かった。そこで、麦類の成長点の下端を地面からの深さ2aと仮定し、雪の下の成長点温度を用いて出穂期を予測したところ、気温だけでは推定できなかった麦類の生育の早晩が推定できた。今後、正確な生育予測方法の開発を目指し、気象変動影響を考慮した栽培管理を実現する。
 
 農林抄(論説)    著者リスト
 
   四万十川NBS国際シンポジュウムの開催と日本初のNBS事業スタート〈2〉
       生態系総合研究所代表理事 小松正之
 
 
 産業優先の高度経済成長と失った自然と環境 四万十川が最後の清流であったなら日本の他の河川はすべて汚い。私は全国各地を調査した経験から事実と判断する。・・・続きは本誌で
 
     つづく
 
 特集 食料・農業・農村基本計画を論評する〈4〉   (季刊特集著者リスト
 
   「食料安全保障確立基礎支払い」を提起する〈2〉
       東京大学特任教授・食料安保推進財団理事長 鈴木宣弘
 
      国家観なき歳出削減からの脱却
      2009年石破プランと戸別所得補償制度
      「戸別所得補償制度」はバラマキなのか?

     
つづく
 
   病原にメスを入れないコメ政策見直し〈2〉
       キヤノングローバル戦略研究所研究主幹 山下一仁
 
      コメがコメの転作作物
      輸出拡大の二つの問題
      失われた農政の理想
      真に必要な食料安全政策を実現すべき

     
つづく
 
 〔解説〕新たな食料・農業・農村基本計画〈4〉
 
   農村振興へ関係人口を増やす
 
      経済・生活両面からアプローチ
      「楽しい農村」とは?!
      定住まで結びつける戦略必要
      多様な人材の参画を推進する

     
つづく
 
 新たな酪肉近代化基本方針〈肉用牛編〉
 
   和牛の需給緩和を改善する
 
      消費ニーズに見合った牛肉生産
      物価上昇で豚肉等に消費シフト
      消費ニーズを的確にとらえる
      繁殖雌牛が5年間で6%増加
      牛肉生産数量目標は現状維持
      肉用牛(繁殖)経営指標/肉用牛(肥育・一貫)経営指標

     
つづく
 
 花き産業・花き文化振興基本方針
 
   新型コロナ以後の好転を活かす
 
      新型コロナで販売チャネル多様化
      花き産出額目標22%増めざす
 
 農林水産トップニュース
 
 〔経営・構造〕 全中が食料・農業・地域政策の推進に向けたJAグループの政策提案を策定

 〔畜 産〕 牛のゲップからのメタン排出を削減する「カシューナッツ殻液」が飼料添加物に追加

 〔米麦・食品〕 農水省が「米の流通安定化に向けた対策パッケージ」見直し、随意契約を実施
          2025年産水田における作付意向(4月末時点)

 〔畑作・果樹〕 農水省が24〜25年までの冬期の大雪及び25年4月の雹被害の支援対策を策定

 〔林 野〕 政府が大船渡市林野火災を踏まえた取組み方向案を示す

 〔水 産〕 政府が中国と日本産水産物の輸出再開に必要な技術的要件について合意