〔週刊農林25年5月15日号〕食料・農業・農村基本計画の論評2、新たな酪肉近代化方針の解説



2025年5月15日号
 


 

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 焦 点 黒潮大蛇行に終息の兆し
 
 気象庁は5月9日、7年9カ月続いている紀伊半島から東海沖の黒潮大蛇行が終息する兆しがあると発表した。黒潮は日本の南岸に沿って流れ、房総半島沖を東に流れるが、2017年8月に紀伊半島から東海沖で大きく離岸し大蛇行の状態となり、魚種・漁場、海洋環境に大きな影響を与えた。関東・東海沿岸でブリやカンパチ、クロマグロなど暖かい海域の魚類が獲れるのも、温暖化に加え、大蛇行が一因にある。気象庁によると、黒潮の一部が東海沖で切離し潮岬沖の東に流れ、5月8日現在で大蛇行はみられない。しかし、2020年10月にも同様の現象が見られたが、その後に大蛇行が復活したため、終息判断には数カ月程度の監視を要する。
 
 農林抄(論説)    著者リスト
 
   地域伝統食を承継し、活用する〈3〉
       金沢大学人間社会研究域准教授 林 紀代美
 
 
 能登地域の海藻類、魚醤油のように、地域らしいあるいは伝統的とされる食のなかには、現代の人々、地域内外から活用、継承され得る要素・機能を有するものもある。ただし、形状・質、加工・調理方法、利用場面が過去のままでは、うまく活用できないこともある。・・・続きは本誌で
 
     おわり
 
 特集 食料・農業・農村基本計画を論評する〈2〉   (季刊特集著者リスト
 
   「食料安全保障確立基礎支払い」を提起する〈1〉
       東京大学特任教授・食料安保推進財団理事長 鈴木宣弘
 
      はじめに
      「農業基本法」改定で示された姿勢と「基本計画」の議論
      日本の実質食料自給率の試算
      食料自給率50%を達成するための財政負担所要額の試算


     
つづく
 
   食料・農業・農村基本計画への私見〈1〉
       食政策センター・ビジョン21主宰 安田節子
 
      「食料の安定確保」について
      飼料米生産を堅持せよ
      米不足と価格高騰
      ミニマムアクセス米
      米不足と価格高騰は輸入米に追い風

     
つづく
 
 新たな酪肉近代化基本方針〈酪農編1〉
 
   生乳生産目標は現状維持732万d
 
      長期的な姿を参考として示す
      10年間で酪農家4割減少
      人口減少のダメージ大きい牛乳
      生産拡大の必要性を毎年検証

     
つづく
 
 〔解説〕新たな食料・農業・農村基本計画〈3〉
 
   小麦・大豆大増産めざす
 
      実需が求める品質とミスマッチ
      小麦のブランド価値を醸成
      小麦生産目標は現行比26%増
      食用大豆は国産が24%占める
      大豆生産目標は5割増産

     
つづく
 
 茶業及びお茶文化振興基本方針
 
   海外ニーズ対応で輸出額倍増
 
      てん茶、有機栽培茶を積極推進
      地域計画に基づき茶園若返り
      海外地域ごとに対応方針示す
      輸出障壁は異なる残留農薬基準
      一人当たり消費量を1割減に抑制
 
 米国関税措置緊急対応パッケージ
 
   資金繰り支援に万全を期す
 
      米国相互関税措置の影響調査
      影響を受ける農業者を優先採択
 
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