〔週刊農林24年11月15日号〕国民一人一人に食料を届ける9、25年産主食用米の適正生産量



2024年11月15日号
 


 

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  焦 点 発電型バイオ炭生産技術を開発
 
 産総研らの研究チームは、熱電変換ユニット搭載型の小型炭化炉から効率的にバイオ炭を生産する技術を開発した。バイオ炭は大気中のCO2を長期間固定できる。今回、小型炭化炉に熱電変換ユニットと断熱材を組み合わせた熱のマネジメントを行うことにより、バイオ炭の生産性を高くすると同時に廃熱を利用して発電するゼロエミッション電源を実現した。試算では、1093kgの木材から最大916kgのCO2を固定でき、8時間の運転時間でバイオ炭を生産すると仮定した場合、7・4kWhの電力回収ができる。電力インフラの整備が難しい山間部での利用を想定した場合、この自立的な電力供給能力を備えた小型炭化炉は大きな意義がある。
 
  農林抄(論説)    著者リスト
 
   集落機能強化加算廃止に関する意見
       特定非営利活動法人中山間地域フォーラム
 
 
 農林水産省は、令和7年度予算概算要求において、中山間地域等直接支払制度の集落機能強化加算を基本的に廃止することを明らかにした。しかしこの加算措置は、「食料・農業・農村基本計画」(令和2年3月閣議決定)による新しい農村政策の展開を背景に同制度の第5期対策で新設されたばかりで、その短期間での廃止は、農村現場に多大の混乱を生ずるだけでなく、制度の根幹に係る変更として基本計画の趣旨にも矛盾するものである。・・・続きは本誌で
 
  特集 国民一人一人に食料を届ける〈9〉   (季刊特集著者リスト
       〜食料品アクセス問題への助言〜
 
   食料品アクセス問題の対策としての移動販売車の可能性〈3〉
      ―販売員との会話に関する利用者評価―
       農水省農林水産政策研究所食料領域研究員 丸山優樹
 
      移動販売車の福祉的役割の評価
      販売員との会話が生活の質を向利用者が重要視する機能は「鮮度」
      高齢者にとって移動販売車は貴重な交流の場

     
おわり
 
   高齢農家と生活者を支援する青果物エコ搬送システムの実験と評価〈2〉
       東京都市大学都市生活学部准教授 西山敏樹
 
      評価実験結果のまとめとビジネス化の可能性
      農家側の評価
      都市生活者側の評価
      おわりに

     
おわり
 
  米の基本指針(25年産米適正生産量)
 
   適正生産量は24年産生産実績並みに
 
      不安定要素多く年明けに再協議
      24/25年需要量を31万トン減の674万dと見通す
      米価高騰の影響で消費減退を想定
      24年産収穫量は猛暑等の影響による下ブレも
 
  スマート農業技術活用促進法が施行(生産方式革新事業活動POINT)
 
   技術と生産を一体に推進する
 
      中古スマート農機は税制特例対象外
      新たな生産の方式の導入とは
      生産方式革新実施計画の要件
      申請主体で注意すべき点
      スマート農業普及へ推進会議を創設
 
  環境にやさしい究極の害虫防除〈2〉
 
   同一種内の異なる系統を混植
 
      遺伝的多様性による連合抵抗性を選抜する手法開発
      同一種のため既存の農業設備・手法で栽培・収穫が可能
 
  農林水産予算概算要求の主な事業〈6〉
 
 
〔農村の振興(農村の活性化)〕
最適土地利用総合対策/情報通信環境整備対策/都市農業機能発揮対策/中山間地農業ルネッサンス事業〈一部公共〉/鳥獣被害防止対策とジビエ利活用の推進

〔みどり戦略による環境負荷低減〕
みどりの食料システム戦略実現技術開発・社会実装促進事業/ムーンショット型農林水産研究開発事業/「知」の集積と活用の場によるイノベーションの創出/みどりの食料システム戦略推進総合対策
 
     つづく
 
  農林水産トップニュース
 
 〔経営・構造〕 JTB総合研究所が持続可能な農泊モデル地域を決定

 〔畜 産〕 農水省が高病原性・低病原性鳥インフル制限解除後に「監視強化区域」新設

 〔米麦・食品〕 農水省がコメ供給不足を踏まえ端境期の今後の対応を示す

 〔畑作・果樹〕 農水省が野菜及び米の合理的価格形成を実現するためWGを設置

 〔林 野〕 林野庁によると23年の木材・木製品製造業の労働災害発生率が高位横ばい

 〔水 産〕 水産庁が排他的経済水域で操業する大臣許可漁業の利用状況を「見える化」