〔週刊農林24年10月15日号〕国民一人一人に食料を届ける6、食品産業の持続的発展へ新たな法制度



2024年10月15日号
 


 

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 焦 点 農政通の石破首相、小里農相に期待
 
 10月1日、第102代内閣総理大臣に石破茂・元農相が就任した。新農相には、農林水産副大臣を歴任した小里泰弘氏が就任した。石破首相は就任会見で「地方こそが成長の主役であり、農業、漁業、林業が発展するために多くの好条件を備えている」と発言、小里農相も「農業の持続的発展として、農業者が、将来を思い、希望を持って従事していける環境を作っていきたい」と抱負を述べるなど、農政通の石破・小里両氏のタッグ体制への農業関係者の期待も大きい。ただ、石破首相は臨時国会会期末の10月9日に衆議院を解散し、10月27日に選挙を行うと表明したことが波紋を広げており、今後の政権の安定運営に対する一抹の不安もある。
 
 農林抄(論説)    著者リスト
 
   人新世の有機農業〈1〉 −脱商業化、みんなが農業に関わる社会へ−
       母なる地球を守ろう研究所理事長 長谷川 浩
 
 
1.農業とフードシステムが地球も健康も損ない、農家もいなくなる
 農業と畜産は、陸上の半分を利用している最大の利用者だ。しかし、その使い方には大きな問題がある。人間活動が地球の限界、プラネタリーバウンダリーを超えていることは日本でも広く知られるようになった。・・・続きは本誌で
 
     つづく
 
 特集 国民一人一人に食料を届ける〈6〉   (季刊特集著者リスト
       〜食料品アクセス問題への助言〜
 
   中山間地域における食料品アクセス・フードデザート問題の現状〈2〉
       茨城キリスト教大学文学部文化交流学科教授 岩間信之
 
      A町の概要
      空間的要因(買い物環境)から見た分析
      社会的要因(ソーシャル・キャピタル)から見た分析

     
つづく
 
   食料品アクセス問題の対策としての移動販売車の可能性〈2〉
       農水省農林水産政策研究所食料領域研究員 丸山優樹
 
      移動販売車の採算性と移動販売車の有する様々な役割
      移動販売車の採算性に関する研究動向
      移動販売車の有する様々な役割についての研究動向

     
つづく
 
 
 食品産業の持続的な発展へ新たな法制度
 
   農業・食品産業の連携を強化
 
      計画認定制度創設し税制特例
      国産原材料を安定調達する
      食品産業の持続的発展へ4課題
      地域を先導する食品事業者を支援
 
 スマート農業技術活用促進法が施行〈1〉
 
   農業生産性向上へ新局面
 
      9月30日付で基本方針を策定
      スマート農業技術活用面積を2030年度までに50%以上
      生産性向上目標を達成する構築すべき技術体系を示す

     
つづく
 
 農園型障害者雇用ビジネスを問う〈3〉
 
   障害者の7割が農園型に否定的
 
      農園型は「農福連携」に該当しない
      雇用責任の認識が薄い

     
つづく
 
 〔寄稿〕
 
   ナポリのトマト畑はいま
       国際農業ジャーナリスト・横田哲治
 
      野菜の色には理由がある
      トマトとピカマチスの「ダブルリコピン」

     
つづく
 
 農林水産予算概算要求の主な事業〈3〉
 
 
〔農業の持続的な発展〕
多様な農業人材の意欲的な取組みの推進〈2〉/スマート農業技術活用促進集中支援プログラム/スマート農業技術活用促進総合対策/農業関係試験研究国立研究開発法人の機能強化/スタートアップへの総合的支援/スマート農業・農業支援サービス事業導入総合サポート事業/農業農村整備事業〈公共〉/農地耕作条件改善事業
 
     つづく
 
 農林水産トップニュース
 
 〔経営・構造〕 小里農相が就任会見で食料安全保障の強化・確立と米政策見直しに意欲示す

 〔畜 産〕 北海道乙部町で死亡したハヤブサから高病原性鳥インフルエンザ検出

 〔米麦・食品〕 全農がホームセンターと営農用資材の取扱いで初の包括連携協定

 〔畑作・果樹〕 農水省の調査で花粉交配用のクロマルマルハナバチ出荷量が過半数超える

 〔林 野〕 23年の木材総需要量が6・1%減の7985万3千立方メートルと3年ぶり減少

 〔水 産〕 日本マルチコプター協会が特殊小型船舶(水上ドローン)の無人航行試験に成功