〔週刊農林24年9月25日号〕2025年度農林水産予算概算要求



2024年9月25日号
 


 

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 焦 点 一人暮らし若年層の防災意識
 
 
 JA共済連は、一人暮らしをする若年層(15〜34歳)の防災に関する意識調査を実施した。これによると、一人暮らしで不安に感じる自然災害は78・3%が「地震」と答え、次いで「火災」51・8%、「台風」36・8%の順となった。しかし、防災対策を「十分に行っている」(あてはまる+ややあてはまる)若年層は16・8%にとどまった。防災対策を行わない理由は「具体的な対応策がわからない」が40・5%で最多となり、なかには「地震が起きても何とかなる」と回答した者が2割いた。さらに、6割が「被災することをイメージしたことがない」と答え、自分が被災した場合、生活立て直しのお金について4人中3人が考えたことがないという。
 
 農林抄(論説)    著者リスト
 
   天然水循環を機軸に縦割りから包括思考へ〈4〉
       生態系総合研究所代表理事 小松正之
 
 
  ニタリ鯨がキロ41万円 8月27日に仙台市場にわずか2・1dのニタリクジラの生肉がセリにかけられ、尾の身が41万円の法外な価格となった。通例、クジラと魚類も食料として供給する場合、価格はキロ1000円以下が目安である。もはや食料ではなく嗜好品である。・・・続きは本誌で
 
 解説 2025年度農林水産予算概算要求   (季刊特集著者リスト
 
   改正基本法初動に16%増の2兆6389億円
 
      日本型直接支払加算措置を拡充
        【一覧表】
         ・多面的機能支払交付金加算措置の見直し・拡充
         ・中山間地域等直接支払交付金加算措置の見直し・拡充
         ・環境保全型農業直接支払交付金「全国共通取組」の見直し・拡充
      農業生産基盤を強化する
      環境直接支払で有機移行期支援
      加工・業務用野菜のシェア奪還
      新たな食料システムを実装する
      林野予算に花粉症緩和米を計上
      漁業構造改革は7・7倍を要求
 
   農林水産関係予算のPOINT
 
 農林水産予算概算要求の主な事業〈1〉
 
 
〔海外依存度の高い品目の生産拡大〕
水田活用の直接支払交付金/水田農業の高収益化の推進〈一部公共〉/国産小麦・大豆供給力強化総合対策/米粉の利用拡大支援対策事業

〔農業生産基盤の強化〕
加工・業務用野菜の国産シェア奪還/果樹の生産増大への転換/茶・薬用作物等支援対策/農作業安全総合対策推進/強い農業づくり総合支援交付金/米穀周年供給・需要拡支援事業/畑作物産地生産体制確立・強化事業/甘味資源作物生産支援対策/協同農業普及事業交付金

〔畜産・酪農の生産基盤強化〕
畜産生産力・生産体制強化対策事業/乳用牛長命連産性等向上推進支援事業/家畜・食肉等の流通体制の強化/養蜂等振興強化推進

〔安定的な輸入及び備蓄の確保〕
食料等安定輸入体制確立対策事業/野菜種子安定供給対策事業/国際協力の推進/不測時に備えた食料供給体制の構築

〔生産資材の確保・安定供給〕
肥料の国産化・安定供給/飼料生産基盤に立脚した酪農・肉用牛産地支援/飼料増産・安定供給対策/草地関連基盤整備〈公共〉/適正取引推進・消費者理解促進対策事業/物流革新に向けた取組みの推進/買物困難者、経済的に困窮している者の食品アクセスの確保

〔農産物・食品輸出の促進〕
グローバル産地づくり推進事業/サプライチェーン連結強化プロジェクト事業/食品産業の輸出向けHACCP等対応施設整備事業/輸出環境整備推進事業/輸出支援プラットフォーム推進事業/食産業の海外展開に係る戦略的サプライチェーンの強化/マーケットイン輸出ビジネス拡大支援事業/植物品種等海外流出防止総合対策・推進事業/育成者権管理機関支援事業/農業知的財産保護・活用総合支援事業/地理的表示活用推進支援事業

〔国民理解醸成と食品産業の発展〕
国民理解の醸成/食育の推進と食文化の保護・継承/地域の持続的な食料システム確立推進支援事業
 
     つづく