〔週刊農林24年9月15日号〕国民一人一人に食料を届ける〈4〉、農林水産物輸出目標達成への今後の展開



2024年9月15日号
 


 

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 焦 点 主食用米の円滑な流通を通知
 
 
 岸田首相は8月27日に開かれた食料安定供給・農林水産業基盤強化本部で、坂本農相に、消費者の立場に立って米の流通不足の懸念に対処し、円滑な流通に取組むよう指示した。これを受け、農林水産省は27日付で、米の集荷業者・卸売業者団体に、端境期における主食用米の円滑な流通を通知した。既に新米も出回り始めているが、近年と比べると低い在庫水準であることから、端境期における主食用米の円滑な流通に十全の対応を求めた。ただ通知では、在庫量を需要量との比較でみた6月末の在庫率は、11年、22年と同水準であり、「全体需給はひっ迫している状況にはなく、十分な在庫量は確保されている」と、これまでの見解は崩していない。
 
 農林抄(論説)    著者リスト
 
   新・海洋生態系捕鯨検討委員会の中間提言〈2〉
       新・海洋生態系捕鯨検討委員会委員長 小松正之
 
 
 減少が止まらない日本の漁業生産量 2024年1〜5月漁獲量はマサバ、マイワシとスルメイカが減少し、2023年比で13%減少し、ピークの1282万d(1982年)の25%の324万d(2024年推定)となる。日本の漁業は壊滅的な減少である。当然、これらを餌とする鯨類資源にも影響する。・・・続きは本誌で
 
 特集 国民一人一人に食料を届ける〈4〉     (季刊特集著者リスト
       〜食料品アクセス問題への助言〜 
 
   食料品アクセス問題の要因、実態、これから〈2〉
      ―アクセス困難者の実態―
       中村学園大学栄養科学部フード・マネジメント学科教授 藥師寺哲郎
 
      買い物困難者とは
      食料品アクセス困難人口
      食料品スーパーまでの距離
      高齢者の自動車利用

     
つづく
 
   鉄道車輛を移動式スーパーに仕立て上げた「買い物列車」の可能性〈2〉
       東京都市大学都市生活学部准教授 西山敏樹
 
      第2回目の実証実験までの流れ
      第2回目の実験結果
      買い物列車に対する社会の評価
      実験からの考察と今後の展開
      おわりに

     
つづく
 
 農林水産物輸出目標達成への今後の展開
 
   輸出目標達成へ非日系市場を開拓
 
      三陸常磐水産物の海外販路開拓
      生産・流通を輸出対応に転換
      品目ごとに輸出課題対応を示す
      日系市場で日本産競合のおそれ
      水産物輸出振興を強化
 
 基本法改正等を受けた新たな政策の展開
 
   初動5年で農政を再構築
 
      農林水産業分野の所得を向上
      不測時の食料供給モデルを構築
      スマート活用を集中支援する

     
つづく
 
 2023年度 食料自給率と食料自給力指標〈2〉
 
   イモ類中心自給力が過去最低
 
      米・小麦中心は30年見通し下回る
      食料自給力の位置づけはどうなる?

     
おわり
 
 配合飼料価格安定制度の見直し
 
   配合飼料補てん単価は算定通り同一
 
      3基金の制度改革への意向統一を断念
      生産者団体コメント
 
 農園型障害者雇用ビジネスを問う〈1〉
 
   従来の関係性を超え、共に協働
 
      農園型ビジネス拡大の背景
      対応すべき課題は3パターンに分かれる

     
つづく
 
 農林水産トップニュース
 
 〔経営・構造〕 25年度から乗用型トラクターなど5機種に新たな安全装備検査基準を適用

 〔畜 産〕 北海道大学大学院らが乳用牛の繁殖で胚移植(ET)が受胎率低下を軽減

 〔米麦・食品〕 8月15日現在の24年産水稲の作柄は31都府県が「平年並み」

 〔畑作・果樹〕 農水省によると有機農業面積が初めて3万fを超える

 〔林 野〕 大分県教育委員会が県立日田林工高等学校「林業科」の全国募集を決定

 〔水 産〕 気象庁がまとめた今夏の海面水温は歴代1位。7月の平均気温は昨年上回る