〔週刊農林24年7月25日号〕食料・農業・農村基本法改正を論評する10、水産白書



2024年7月25日号
 


 

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 焦 点 世界初の退緑黄化病抵抗性メロン
 
 
 農研機構と萩原農場生産研究所は、世界初の退緑黄化病抵抗性メロン新品種「アールスアポロン」シリーズ4品種を育成した。ハウスで栽培されるアールス系メロンの産地では近年、退緑黄化病が発生し、問題となっている。退緑黄化病は、ウリ類退緑黄化ウイルスを病原とするウイルス病で、タバココナジラミが伝搬する。メロンが感染すると、葉に緑色が薄くなった小斑点を生じた後、葉全体が黄色くなり、果実重及び糖度が低下するため、商品価値が著しく低下する。今回育成したのは、夏系、春秋系、早春晩秋性、秋冬系のF1品種の4品種で、感染しても症状が軽く、果実重や糖度が低下しにくい。7月から種子販売を開始した。
 
 農林抄(論説)    著者リスト
 
   農業用車両の盗難実態と被害車両の特徴〈3〉
       宇都宮大学農学部農業環境工学科教授 田村孝浩
 
 
 最終回となる今号では、農業用車両の盗難防止対策について考えてみたい。盗難防止対策の一歩目は、所有者・使用者である農業者が意識を改めることである。農業者のなかには使い古したトラクタなど誰も盗みはしない≠ニいった先入観を持っている者が少なくない。・・・続きは本誌で
 
 特集 食料・農業・農村基本法改正を論評する〈10〉   (季刊特集著者リスト
 
   食料・農業・農村基本法改正の成果を高く評価する〈3〉
      ―基本法改正の成果―
       宇都宮大学農学部農業経済学科助教 小川真如
 
      食料安全保障としての輸出
      「食料の持続的な供給」が登場
      基本法改正の成果とは何か
      哲学なき「農地への向き合い方」
      明示されなかった「理念は予算制約を受けるべき」という理念

     
おわり
 
 〔解説〕 2023年度「水産白書」
 
   漁業不振で「海業」に活路
 
     〔5POINT解説〕
      脆弱化が加速する水産業
      記録的不漁で雇われ就業減少
      海業振興の目的と効果
      旅行者のニーズを知る
      「海業」成功の秘訣
 
 持続可能な配合飼料価格制度を確立する〈2〉
 
   各基金が補てん単価・借入れを決定
 
      農水省が運用改善で事務局案
      限度額内で異常補てん単価決定
      通常基金の基金判断を明確化
      事務局案に異論が噴出
 
 「農福連携等推進ビジョン」を改訂〈1〉
 
   農福連携がもたらす大きな効果
 
      障害者の丁寧さが農業に貢献
      学生にも農福連携の強みを発信

     
つづく
 
 地方創生10年の取組みと今後の推進方向〈3〉
 
   地方創生で自治体内部が活性化
 
      移住者増加は県・市町村分かれる
      デジタル効果は6割にとどまる

     
おわり
 
 水田を科学する〈5〉
 
   「冬水たんぼ」の環境効果を検証
 
      水質保全効果を科学的に証明
      田んぼダムの適正配置

     
おわり
 
 農林水産トップニュース
 
 〔経営・構造〕 農水省が農業経営人材の育成に向けた官民協議会を設置

 〔畜 産〕 農水省が23〜24年シーズンの高病原性鳥インフル踏まえた今後の対策示す

 〔米麦・食品〕 事業系食品ロス量が2030年度の削減目標を達成、更なる削減を目指す

 〔畑作・果樹〕 財務省が鳥獣被害防止総合対策交付金見直しを要請

 〔林 野〕 林野庁が木材需給の不透明感から国有林材供給調整の予防的措置を実施

 〔水 産〕 WCPFC北小委員会が太平洋クロマグロ漁獲枠の増枠を合意