〔週刊農林24年7月5日号〕食料・農業・農村基本法改正を論評する8、骨太方針など3計画を閣議決定



2024年7月5日号
 


 

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 焦 点 廃食用油×MAFFチャレンジ
 
 
 農林水産省は6月21日、家庭から出た廃食用油の回収に取組む「廃食用油×MAFFチャレンジ」をスタートした。飲食店等の事業者の廃食用油の9割以上が専門事業者によって回収され、家畜の配合飼料原料となっているほか、石けんや塗料、バイオディーゼル燃料等の原料として再利用されている。最近は、持続可能な航空燃料であるSAFの原料としても注目される。一方で、家庭で出される廃食用油は一部の自治体等で回収されているが、全国的には回収が進んでいない。家庭で出される廃食用油について再生資源として活用されるよう回収に向けた取組みを呼びかける。手始めとして、同省職員の家庭で出た廃食用油の回収に取組む。
 
 農林抄(論説)    著者リスト
 
   農業用車両の盗難実態と被害車両の特徴〈1〉
       宇都宮大学農学部農業環境工学科教授 田村孝浩
 
 
 「二宮金次郎 廃校から姿を消す」。これは、とある県下で起きた珍事を伝えるニュースの見出しである。なんともミステリアスな見出しだが、これは超常現象やファンタジーではなく、現実に起きた事件を報じたものである。誤解のないように補足すると、廃校になったことを悲観して金次郎像が遁走したのではない。人目が届かないのをいいことに金次郎のブロンズ像を盗んだ輩がいるのである。ファンタジーならば「新しい本を探しに行ったのかもね」と連作も期待できるが、盗難事件となるとそうはいかない。・・・続きは本誌で
 
 特集 食料・農業・農村基本法改正を論評する〈8〉   (季刊特集著者リスト
 
   食料・農業・農村基本法改正の成果を高く評価する〈2〉
       宇都宮大学農学部農業経済学科助教 小川真如
 
      「3つの農地」という切り口
      「国民一人一人」がもつ意味
      「国民が最低限度必要とする食料」という概念の堅持と強化
      食料安全保障に関する新たな指標

     
つづく
 
   食料・農業・農村基本法の改定は食料・農業・農村を救うか〈3〉
       東京大学大学院農学生命科学研究科教授 鈴木宣弘
 
      種の自給の重要性への認識欠如
      みどり戦略で掲げられた「有機農業」という言葉はどこにもない
      相変わらずの規模拡大、輸出、スマート農業〜誰の利益?
      協同組合振興研究議員連盟を中心に検討開始された関連法(議員立法)の骨子素案
      おわりに

     
おわり
 
 ニホンミツバチの定説覆る
 
   3つの異なる地域集団が存在
 
      温暖化などの気候変動に脆弱
      コロニーの人為的移動に注意
 
 「骨太方針」など3計画を閣議決定
 
   改正基本法受け食料安全保障強化
 
      5年間を農業構造転換集中期間
      合理的価格制度は所得増加の一環
      骨太方針2024
      新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画
      規制改革実施計画
 
 地方創生10年の取組みと今後の推進方向〈1〉
 
   一都三県除き219団体が人口増加
 
      東京圏への人口流入が再加速
      地域間で人口の奪い合い

     
つづく
 
 水田を科学する〈4〉
 
   温暖化防止へ水田の新たな力
 
      多収イネ栽培で土壌中に炭素固定効果
      農業由来メタン削減するAWD

     
つづく
 
 農林水産トップニュース
 
 〔経営・構造〕 政府が農山漁村活力再生パッケージを策定

 〔畜 産〕 中央畜産会が畜産DX技術普及ガイドブックを作成

 〔米麦・食品〕 農水省が堂島取引所が申請していた米穀指数先物取引の開設を認可

 〔畑作・果樹〕 農水省が優良品種の違法ネット販売防止で苗木のリース方式導入を提起

 〔林 野〕 林野庁が「森林境界の明確化等取組事例集」を初めて作成

 〔水 産〕 太平洋クロマグロ大型魚の漁獲管理強化へ漁業法・水産流通適正化法改正法が成立