〔週刊農林24年6月15日号〕食料・農業・農村基本法改正を論評する6、改正食料・農業・農村基本法が成立



2024年6月15日号
 


 

数量:

 
 焦 点 「NEXTラボ」をパワーアップ
 
 
 農業女子プロジェクト(事務局・農水省)は、女性農業者の学びと交流の場を創出する「NEXTラボ2024」の参加者を募集している。「NEXTラボ」は、農業女子プロジェクト参画企業等からテーマごとに農業に関する実践的な知識や技術等を学び、また交流の場として昨年度に創設した。今年度は、@生産物の売り方・見せ方について学ぶ「プロモーションラボ」A生産管理等の基礎的な農業経営を学ぶ「マネジメントラボ」B女性農業者自身の健康を考える「ヘルスラボ」をテーマに、参画企業以外からも講師を迎えるなど、内容をパワーアップした。農業女子プロジェクトは、4月現在1011名の女性農業者が参加している。
 
 農林抄(論説)    著者リスト
 
   農業用ため池防災事業に堤体植生配慮を〈2〉
       日本生態学会自然保護専門委員会
 
 
 農業用ため池の防災工事においては、堤体の掘削によって希少植生が失われる一方で、堤体を補強する人工構造物が設置されることがある。こうした人工構造物の機能はやがて老朽化によって低下・消失し、その復旧には多大な費用がかかる。一方で、豊かな生態系は、防災・生物多様性保全・文化・教育などの多面的なグリーンインフラ機能を、少ない維持費用で持続的に発揮することが知られている。・・・続きは本誌で
 
 特集 食料・農業・農村基本法改正を論評する〈6〉   (季刊特集著者リスト
 
   改正食料・農業・農村基本法をどうとらえるか〈2〉
     ―地域農業の持続的発展を目指す農業政策─
       摂南大学客員教授・北海道大学名誉教授 柳村俊介
 
      再び食料自給率目標の扱いをめぐって
      盛り沢山の農業政策見直し
      地域主義に回帰する農地政策
      農業人材と経営体の多様化と地域農業

     
つづく
 
   改正基本法で本当に日本農業を守れるか〈3〉
     ―農村RMOで農村再生する─
       CRC合同会社(地域再生診療所)代表 井上弘司
 
      資源自律戦略のかなめ
      改正基本法でのRMOの展望
      地域のプロフィットセンター
      地域農業システムを回復する
      意識変革を図る地域デザイン
      ハートフルな農村を目指す

     
おわり
 
 食料・農業・農村基本法が25年ぶり大改正
 
   新たな食料安全保障を確立
 
      危機打開へ議論尽されたか
      基幹的農業従事者が大幅減少
      市場機能に委ねた現行基本法
      最大関心事は「合理的価格形成」
      附帯決議に重要案件盛りだくさん
      生産基盤は弱体していない?
      条文に記載すべき重要案件
      直接支払い制度の機運醸成できず
      参院農林水産委員会附帯決議(全文)
      改正食料・農業・農村基本法(要旨)
 
 スマート放牧導入マニュアル
 
   スマート機器導入費を抑える
 
      スマート導入を生産費の1割に抑制
      スマート機器導入効果
      スマート機器選定の手順
 
 農林水産トップニュース
 
 〔経営・構造〕 規制改革推進会議が答申で農地所有法人議決権緩和求める

 〔畜 産〕 農水省が豚熱発生相次ぎ、感染拡大防止策を通知。九州で初の野生イノシシ感染

 〔米麦・食品〕 農水省調査で業務用米中心に主食用米逼迫で、作付増加意向が前回から倍増

         水田における作付意向(4月末時点)

 〔畑作・果樹〕 人口減少下でも生産水準維持めざす新・農林水産研究イノベーション戦略が策定

 〔林 野〕 農水省が製材JASの供給・利用拡大へ、製材JAS規格の全部改正案示す

 〔水 産〕 会計検査院が漁業所得に漁業以外収入を計上など漁船リースに改善処置を要求