〔週刊農林24年4月5日号〕持続可能な農業農村インフラの実現8、食料・農業・農村基本法改正案の解説



2024年4月5日号
 


 

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 焦 点 ドングリ生産予測モデルを開発
 
 
 北海道大学大学院農学研究院は、ドングリの生産量を予測するシミュレーションモデルを開発した。森林炭素循環モデルに対し、ドングリに必要となる炭水化物の蓄積量計算を追加し、これを利用してドングリが作られるための条件(花芽形成・種子成熟・花粉生産・気象等)の探索を行った。この結果、同大学北方生物圏フィールド科学センター雨龍研究林において、約40年間にわたって実測されたミズナラのドングリ生産量の年々変化を再現することに成功した。数年おきに豊作になるドングリ生産量を正確に予測する第一歩となり、将来的にはドングリに食料を依存しているクマ・イノシシ・ネズミなどの動物の個体数の予測にも応用できる。
 
 農林抄(論説)    著者リスト
 
   理念をなくす農政〈2〉
       キヤノングローバル戦略研究所研究主幹 山下一仁
 
 
  恒例の年末エコノミストの会で、財務省で農林予算を担当した人と会った。彼は、農業問題のNHK日曜討論で、構造改革が取り上げられなかったと悔しがっていた。旧農業基本法が失敗した要因として、起草者の小倉武一は「農業の国際化を殆ど無視したこと」を第一に挙げ、「基本問題調査会で日経の円城寺次郎氏は貿易の自由化を考慮すべきことを力説されたのを思い起こす」と言っている。・・・続きは本誌で
 
 特集 持続可能な農業農村インフラを実現する〈9〉   (季刊特集著者リスト
 
   農業農村インフラの価値と未来を考える〈3〉
     ―技術発展に適応する農業農村インフラ整備―
       九州大学大学院農学研究院助教 谷口智之
 
      区画整理をともなう土地改良事業の意思決定が変化
      今の時代に10年後の地域農業のあり方を想定可能か
      長寿命化で新技術対応遅れる懸念
      農業農村インフラの設計を根本から見直すときが到来

     
おわり
 
   「人新世」における農業農村インフラの基礎問題〈3〉
     ―ガバナンス、技術、公共政策、倫理―
       静岡大学大学院山岳流域研究院准教授 富田涼都
 
      不確実で不均質な状況下における「適正技術」の模索
      公共政策における位置づけの問い直し
      「人新世」に向けた「なるべく多くのコトを残す」という倫理

     
おわり
 
 【よくわかる】不測の事態に備える食料供給困難事態対策法
 
   政府一体の体制構築に法的根拠
 
      改正基本法に「不測時措置」新設
      食料安定供給リスク高まる
      現行基本法で対処は不可能
      不測事態対応の統括法がない
      国民への供給を守る対象品目
      「不測の事態」を定義づけ
      不測の事態対応の司令塔
      食料供給確保へ要請・指示
      要請等に応じた事業活動を担保
      食料供給困難事態対策法のポイント
 
 環境負荷低減農産物をアピールする
 
   「見える化」本格運用始まる
 
      ラベルデザインを一新
      「見える化」に取組む意義
 
 下水汚泥資源の肥料利用を推進する
 
   肥料利用に関する検討手順作成
 
      国交・農水両省が手を携え推進
      下水汚泥資源の肥料利用の検討フロー
 
 農林水産トップニュース
 
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 〔林 野〕 22年度の高性能林業機械等保有台数が1328台増の1万2601台

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