〔週刊農林24年3月25日号〕持続可能な農業農村インフラの実現8、食料・農業・農村基本法改正案の解説



2024年3月25日号
 


 

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 焦 点 ジャンボタニシは放飼しないで!
 
 
 稲を食害するジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)を除草目的で、水田や水辺にバラまく様子がX(旧ツイッター)で拡散している。これを受けて農林水産省は、除草目的であっても、水田や水辺に放飼すると、周辺農地への拡散により悪影響を及ぼすおそれがあることから、SNSを通じて、安易に放飼しないよう呼び掛けている。繁殖力が非常に高く、一度侵入すると根絶が難しい。今年は暖冬により、多くの貝が越冬しているおそれがあることから、同省は3月13日付けの病害虫発生予報で今春の被害を抑えるため、移植前に取水口・排水口にネットや金網の設置や、水田内の発生が多い場合には石灰窒素を散布するよう求めた。
 
 農林抄(論説)    著者リスト
 
   基本法むかしといま〈1〉
       キヤノングローバル戦略研究所研究主幹 山下一仁
 
 
 1961年農業基本法も今回の基本法見直しもヨーロッパに影響を受けている。1960年頃になると食料増産がほぼ達成され、農業予算獲得の根拠が薄弱になった。西ドイツで基本法が作られ農業予算が増額されたことを知った農業議員は、基本法制定を要求した。今回はフランスの立法に着目し適正な価格形成を実現すべきだと要求されている。・・・続きは本誌で
 
 特集 持続可能な農業農村インフラを実現する〈8〉   (季刊特集著者リスト
 
   持続可能な農業農村の実現に向けて〈3〉
       農林水産省農村振興局整備部設計課計画調整室長 渡邉泰浩
 
      気候変動に伴い頻発化・激甚化する災害に対応した防災・減災、国土強靱化対策
      おわりに

     
おわり
 
 【よくわかる】食料・農業・農村基本法改正案
 
   国民一人一人の食料安全保障を実現
 
      環境負荷低減し、持続的発展
      食料アクセス問題が全国的課題
      基本計画を抜本的見直し
      「適正な価格形成」を謳う
      将来の農業生産の目指す方向性
      農村振興施策の内容を充実
      サービス事業体、農村RMO育成
      基本法改正後の基本理念と基本的施策のポイント
 
   食料・農業・農村基本法改正法案要綱(全文掲載)
 
 農林水産関係予算の主な事業〈7〉
 
 
〔水産資源管理と水産業成長行産業化〕
漁業経営安定対策/水産資源調査・評価推進事業等/新たな資源管理システム構築促進事業/外国漁船対策等/スマート水産業推進事業/水産業成長産業化沿岸地域創出事業/漁業構造改革総合対策事業/内水面及びさけ・ます等栽培対象資源対策事業/養殖業成長産業化推進事業/経営体育成総合支援事業/漁協経営基盤強化対策支援事業/持続可能な水産加工流通システム推進事業/浜の活力再生・成長促進交付金/水産多面的機能発揮対策事業/有害生物漁業被害防止総合対策事業/豊かな漁場環境推進事業/漁港機能増進事業
 
     おわり
 
 農林水産トップニュース
 
 〔経営・構造〕 25年4月以降の農地の相対の貸借は原則として農地バンク経由に

 〔畜 産〕 農研機構らが牛呼吸器病ウイルス6種を同時検出可能な遺伝子検査法を開発

 〔米麦・食品〕 1月末時点作付意向では主食用米の作付面積は増加か。飼料用は減少
          24年産米等の水田における作付意向表(1月末時点)

 〔畑作・果樹〕 全中がJAグループ環境調和型農業取組み方針を策定

 〔林 野〕 政府が事業者等による生物多様性の増進活動を促進する認定制度を創設へ

 〔水 産〕 政府が太平洋クロマグロ管理を強化する漁業法・水産流通適正化法改正を閣議決定