〔週刊農林24年2月5日号〕持続可能な農業農村インフラの実現3、食料・農業・農村基本法改正の方向性1



2024年2月5日号
 


 

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 焦 点 52年ぶりに指定野菜を追加
 
 
 農林水産省は、国民の消費生活上の重要な野菜である指定野菜にブロッコリーを追加する。指定野菜は消費量が相対的に多く又は多くなることが見込まれる野菜(野菜生産出荷安定法第2条)で、国が策定する需給及び供給見通しを参考に出荷団体等が計画的な生産に取組むことで安定的な生産・出荷を推進する。指定野菜は現在、キャベツやダイコン、トマトなど14品目あり、ブロッコリーの追加は1974年のジャガイモ以来52年ぶりとなる。農水省によると、ブロッコリーは栄養価の高さから消費量が増加し、出荷量は10年前より3割増えている。24〜25年度に現在の特定野菜からの移行準備を進め、26年度事業から指定野菜として適用する。
 
 農林抄(論説)    著者リスト
 
   畜産・酪農経営に対する支援
       公益社団法人日本農業法人協会
 
 
 畜産・酪農経営においては、ウクライナ情勢や大幅な円安の進行等による飼料や農業生産資材価格の高止まりに加え、子牛価格の下落等も重なり、かつて経験したことがない「大災害級」の非常事態である。この難局を乗り越えるため、今まで以上のコスト削減などに日々取り組んでいるものの、もはや自助努力だけでは到底打開できない経営状況の域に達している。・・・続きは本誌で
 
 特集 持続可能な農業農村インフラを実現する〈3〉   (季刊特集著者リスト
 
   持続可能な農業農村の実現に向けて〈2〉
       農林水産省農村振興局整備部設計課計画調整室長 渡邉泰浩
 
      人口減少に対応した農業水利施設等の適切な保全管理
        (1)基幹・支線施設
        (2)末端施設

     
つづく
 
 食料・農業・農村基本法改正の方向性〈1〉
 
   基本理念に食料安全保障の強化
 
      輸入の安定確保を位置付ける
      国民一人一人が食料を入手できる
      担い手以外の多様な農業人材
      「備蓄・輸入」は現行法維持
      少ない農業者で食料供給を確保
      サービス事業体とスマート農業
      農産物輸出の政策的意義

     
つづく
 
 不測時における食料安全保障〈1〉
 
   不測時における法的枠組み創設
 
      早期から食料供給確保の措置
      不測時における現行体制の限界
      不測事態の判断基準示す
      政府一体となって国民生活守る
      地方自治体と連携し情報収集

     
つづく
 
 ナシ・リンゴ花粉の確保に向けた技術指導
 
   花粉確保対策の重要ポイント
 
      剪定枝の利用
      開花期の早い品種の利用
      花粉の貯蔵
      花粉節約対策
 
 
【日本ナシ】
日本ナシは同一のS遺伝子型をもつ品種同士では授粉しても結実しないため、授粉する品種と異なるS遺伝子型をもつ品種の花粉を用いる。なお、「新高」「石井早生」の花粉は不完全で量が少ないため使用できない。

【リンゴ】
リンゴは同一のS遺伝子型をもつ品種同士では授粉しても結実しないため、授粉する品種と異なるS遺伝子型をもつ品種の花粉を用いる。例えば、「ふじ」の花粉では、「ふじ」「早生ふじ(ひろさきふじ、昂林、紅将軍、涼香の季節など)」「秋陽」「アルプス乙女」「ハックナイン」及び「北斗」は結実しない。また、「ジョナゴールド」「陸奥」「北斗」「彩香」「ハックナイン」「星の金貨」「秋陽」は、花粉稔性が低いまたは花粉量が少ないため、花粉は使用できない。
 
 農林水産関係予算の主な事業〈2〉
 
 
〔農業の持続的発展〕
地域計画の策定とその実現に向けた取組みの推進/農地中間管理機構を活用した農地の集約化の推進/農業委員会による農地利用の最適化の推進/農業労働力確保支援事業/外国人材受入総合支援事業/新規就農者育成総合対策/農業経営・就農支援体制整備推進事業
 
     つづく
 
 農林水産トップニュース
 
 〔経営・構造〕 政府が能登半島地震の「被災者の生活と生業を支援するためのパッケージ」を策定

 〔畜 産〕 農水省が野生イノシシのアフリカ豚熱感染確認時の初期対応をまとめ

 〔米麦・畑作〕 全中が水田・畑作農業の取組み方針で30年までに水田15万ha転換必要

 〔林 野〕 能登半島地震による山地災害の航空レーザ測量による被害調査を実施

 〔水 産〕 水産庁が漁港施設等活用事業の取組みの共通の考え方で基本方針を策定