〔週刊農林23年11月15日号〕農業マーケティングの新機軸〈9〉、大転換期を迎える漁業



2023年11月15日号
 


 

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 焦 点 G7が日本産水産物禁輸の撤廃求める
 
 G7貿易大臣会合は10月29日、中国等による日本産水産物の輸入停止措置の撤廃を求める共同声明を採択した。共同声明では「食品輸入規制が科学に基づき、WTO及びその他の国際ルールに従ってのみ適用されることの重要性を改めて表明し、確認する。この観点から、G7メンバーは、新たに導入された日本の食品への輸入規制を含め、不必要に貿易を制限するいかなる措置も直ちに撤廃されることを強く求める」と示した。宮下農相は10月31日の閣議後会見で、「我が国の立場について、G7及びEUによる共同でメッセージを発出できたことは非常に意義深い」と述べ、国際社会の協力も得て即時撤廃に向けて取組む姿勢を示した。
 
 農林抄(論説)    著者リスト
 
   米穀流通業界の苦境にご理解を
       全国米穀販売事業共済協同組合理事長 木村 良
 
 
 令和5年産米をめぐる米穀流通の状況は、諸経費の高騰が続いていることに加えて、令和5年産米の原料代(仕入価格)が高騰しています。この機に改めて、包装資材等の原料価格や諸経費の変動状況を調査いたしました。・・・続きは本誌で
 
 特集 農業マーケティングの新機軸〈9〉   (季刊特集著者リスト
 
   日本のトマトの世界での挑戦
       静岡県立大学経営情報学部教授 岩崎邦彦
 
      はじめに
      常識に「?マーク」をつけよう
      はじまりは「ミラノ万博」
      進出前に現地を知ろう
      ベルリンの国際展示会で、アメーラを試食してもらう
      ブランドづくりの土台
      モノづくりとブランドづくりを並行させる
      スペインで最も高く売れるトマト
      輸出するのはトマトではなく、「ブランド戦略」
      おわりに

     
おわり
 
   水田農業で儲かる農業〈3〉
      ―岡山県の児島湾周辺平坦部―
       岡山大学大学院環境生命科学学域(農)准教授 大仲克俊
 
      儲かる水田農業≠ヘ可能か?
      強かな岡山県南部の水田農業経営体―政策への適応と利活用―
      まとめ―現在求められる儲かる農業≠ノおける経営の姿は何か?―

     
おわり
 
 
  大転換期を迎える漁業
   漁法・魚種の転換に迫られる
 
      養殖増加の潮流から外れる
      日本近海の環境が大きく変化
      資源回復につながる管理手法
      今ある資源に対応するしかない
 
  森林・林業問題の本質を突く
 
   林業政策の抜本的な改革を
       制度・規制改革学会有志
 
      林業問題の本質
      環境政策との調和
      具体的な政策提言
 
  人と地球の未来をつくる「健康な食事」実践ガイド
 
   持続可能な「健康な食事」とは
 
      女子栄養大学研究チームが作成
      食事へのちょっとした配慮
 
  国際基準のアニマルウェルフェア〈7〉
 
   ブロイラーの補鳥は優しく
 
      不要なストレスを与えない
      連続照明は避け、暗期を設ける

     
おわり
 
  農林水産予算概算要求の主な事業〈6〉
 
 
〔農村の振興(農村の活性化)〕
ふるさと棚田支え合い事業/最適土地利用総合対策/情報通信環境整備対策/都市農業機能発揮対策/中山間地農業ルネッサンス事業〈一部公共〉/鳥獣被害防止対策とジビエ利活用の推進/特殊自然災害対策施設緊急整備事業
〔みどり戦略による環境負荷低減〕
みどりの食料システム戦略実現技術開発・実証事業/ムーンショット型農林水産研究開発事業
 
     つづく
 
 農林水産トップニュース
 
 〔経営・構造〕 政府が食料安定供給・農林水産業基盤強化緊急対応パッケージを盛り込んだ対策を閣議決定

 〔畜 産〕 農水省が牛肉骨粉等の鶏・豚等用飼料への利用を再開へ

 〔米麦・食品〕 会計検査院が水活交付金に不適正交付事例が多いと改善処置を要求

 〔畑作・果樹〕 農水省が耕地面積に占める有機農業面積で市町村ランキング作成

 〔林 野〕 近畿大学が竹林の炭素蓄積量増加は我が国森林には好ましくない

 〔水 産〕 水産庁が24管理年度TACでマイワシ対馬暖流系を5割増、マアジ1割増