〔週刊農林23年10月25日号〕農業マーケティングの新機軸〈7〉、次期全国森林計画



2023年10月25日号
 


 

数量:

 
 焦 点 米の現物市場が胎動
 
 新たな米の現物市場「みらい米市場」を開設する流通経済研究所は、9月29日からユーザー募集を開始し、10月16日よりスタートした。米の生産者、集荷事業者、卸売業者、実需者等がオークション形式・注文方式(買い手からのオーダー形式)によって米を売買するオンラインマーケットとなる。また、ぶった農産と茨城・田仲農場は10月10日、米の現物市場「グリーンテックマーケット」を管理・運営する「農葉」を設立した。11月以降より会員登録を開始し、12月以降に取引を開始する。同マーケットでは、GAP、有機栽培等のグリーンな取組みを穀粒判別等のフードテックで定量化し、格付けする。生産側が価格形成力を持てる市場形成を目指す。
 
 農林抄(論説)    著者リスト
 
   フードテックがもたらす食と農の問題点〈2〉
       食政策センター・ビジョン21主宰 安田節子
 
 
 「代替たんぱく」を提供するフードテックに、偽肉、細胞培養肉、昆虫食、精密発酵などがある。
 【偽肉】原料は豆類、きのこ、穀物、野菜類だ。「肉に似せる」ためにカラメル色素、甘味料、保存料など様々な添加物を使用し、油で揚げたり、調味料をふんだんに使う。アメリカのインポッシブルフーズのバーガーパテは血肉の赤色を再現するため、遺伝子組み換え(GM)酵母で作り出した赤色色素をパテに使用。インポッシブルフーズとビヨンドミートの偽肉バーガーは、ハンバーガーチェーン店で広く販売された。しかし、GM大豆由来の除草剤グリホサートを検出し、また塩分量の多さなども問題となり、消費者離れが起きた。共に株価が暴落し、従業員の大量解雇となり、失敗に終わった。・・・続きは本誌で
 
     つづく
 
 特集 農業マーケティングの新機軸〈7〉   (季刊特集著者リスト
 
   今日の農業分野の課題とマーケティングが果たす役割〈2〉
       東京農業大学国際食料情報学部准教授 半杭真一
 
      STP再考
      利他的な消費

     
つづく
 
  24年度を始期とする次期全国森林計画
   主伐は計画上回るも造林半分
 
      育成複層林への誘導が遅れる
      森林面積はわずかな減少継続
      現行計画目標の達成状況
      森林に対する国民の要請
      花粉発生源対策を加速化する
      G空間行動プラン目標を実現
      間伐量を年平均3割アップ
      付表1・現行全国森林計画の計画量と実績値
      付表2・次期全国森林計画の森林の整備及び保全の目標及び計画量

     
つづく
 
  再生エネ発電業者のFIT/FIP認定要件
 
   50kw以上事業者に説明会義務化
 
      周辺地域の住民」範囲も定義
      説明会・質疑応答資料を提出
 
  花粉症対策「初期集中対応パッケージ」
 
   スギ人工林伐採重点区域を設定
 
      少花粉苗木の生産割合9割以上
      スギ花粉症緩和米の実用化促す
 
  国際基準のアニマルウェルフェア〈6〉
 
   低栄養による誘導換羽を推奨
 
      24時間以上の絶食による強制換羽は行わない
      採卵鶏の状態に基づく測定指標

     
つづく
 
  農林水産予算概算要求の主な事業〈4〉
 
 
〔農業の持続的な発展〕
農林水産研究の推進/農業関係試験研究国立研究開発法人の機能強化/スタートアップへの総合的支援/農業支援サービス事業育成対策/飛躍的な生産性向上に向けた生産・流通・販売方式の変革/家畜衛生等総合対策/消費・安全対策交付金/「予防・予察」に重点を置いた総合防除の推進
 
     つづく
 
 農林水産トップニュース
 
 〔経営・構造〕 園芸施設共済における損害認定が画像確認で可能に

 〔畜 産〕 北海道美唄市の野鳥から高病原性鳥インフル検出。農水省が防疫対策徹底ポイントを通知

 〔米麦・食品〕 農水省が23年産主食用米予想収穫量を1・1%減の662・4万dと見通す

 〔畑作・果樹〕 農水・環境両省がシカ・イノシシの個体数の半減目標の達成時期を5年先延ばし

 〔林 野〕 東京証券取引所が10月11日にカーボン・クレジット市場を開設

 〔水 産〕 カツオ・マグロ漁業の24年以降の大型クロマグロ漁獲割当管理規定を見直し