〔週刊農林23年夏季特集号〕農業マーケティングの新機軸〜儲かる農業の実現〜〈1〉



2023年8月5日号
 


 

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 焦 点 飲酒ガイドラインを作成
 
 厚生労働省は、飲酒に伴うリスクに関する知識の普及を図るため、「飲酒ガイドライン」(たたき台)を示した。飲酒量や飲酒形態、年齢、性別、体質等によってどのようなリスクがあるのかを具体的に示し、適切な飲酒量・飲酒行動を促す。例えば、女性は、男性に比べて少ない量かつ短い期間での飲酒でアルコール性肝硬変になる場合がある。飲酒で顔が赤くなる人が、長年お酒を飲んで不快にならずに飲酒できるようになった場合でも、アルコールを原因とする口の中のガンや食道ガンのリスクが非常に高くなる。飲酒前又は飲酒中に食事をとることは、血中のアルコール濃度を上がりにくくし、お酒に酔いにくくなる効果がある。秋に正式決定する。
 
 農林抄(論説)    著者リスト
 
   中間とりまとめの批判的検討〈1〉
       東京大学大学院農学生命科学研究科教授 安藤光義
 
 
  基本理念はどう変わったのか 基本法検証部会は短期間の間に精力的な検証を行い、多くの論点を明らかにした点は評価することができる。しかしながら、現行基本法が掲げる「食料の安定供給の確保」「多面的機能の十分な発揮」「農業の持続的な発展」「農村の振興」という4つの基本理念と、今回の検証で導き出された「国民1人1人の食料安全保障の確立」「環境等に配慮した持続可能な農業・食品産業への転換」「食料の安定供給を担う生産性の高い農業経営体の育成・確保」「農村への移住・関係人口の増加、地域コミュニティの維持、農業インフラの機能確保」という新たな4つの基本理念(正確には「基本理念の見直しの方向」)はどのように異なり、その結果、政策全体の方向性がどう変わるのかは明確には示されていないように思う。・・・続きは本誌で
     つづく
 
 夏季特集 農業マーケティングの新機軸〜儲かる農業の実現〜〈1〉   (季刊特集著者リスト
 
   農産物マーケティングにおけるEコマースの実態と可能性〈1〉
       名古屋大学大学院生命農学研究科教授 徳田博美
 
      農産物流通におけるEコマースの実態
      Eコマースによる販売農家は1・1%
      消費者直販との違い
      農業者が使用するECサイト

     
つづく
 
   CSAによる有機農業・環境保全型農業の振興〈1〉
       農研機構農村工学研究部門上級研究員 唐崎卓也
 
      CSAとは
      海外のCSA
      日本のCSAの動向

     
つづく
 
  「物流の2024年問題」を乗り越える
 
   標準仕様パレットを利用拡大
 
      パレット標準化は「古くて新しい課題」
      青果物、花き物流を標準化
 
  国際水準GAPの取組みを更に推進する
 
   指導の参考となるパンフ作成
 
      国際水準GAPが21年度4割増
      様々なツールを提供・開発
 
  環境保全型直接支払「中間年評価」〈5〉
 
   参加型確認手法の導入効果高い
 
      農業者にも大きなメリット
      トレードオフの関係を解消

     
おわり
 
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