〔週刊農林23年2月5日号〕食料・農業・農村基本法改正への提言〈3〉、食料安全保障強化政策大綱と農政4本柱



2023年2月5日号
 


 

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 焦 点 廃プラスチックを肥料化する
 
 東京工業大学らの研究チームは、植物を原料としたプラスチックをアンモニア水で分解することで肥料に変換することに成功した。同チームは、プラスチック(ポリカーボネート=PIC)をアンモニアで分解することで生じる「尿素」を肥料として利用するという、これまでにない新しいリサイクルシステムの構築を目指した。同技術では、PICにアンモニア水を加え、6時間以内に尿素とイソソルビドへと完全に分解できる。シロイヌナズナによる生育実験で、PCIを分解して得られた尿素は市販の尿素より成長を促進することが明らかになった。アンモニア水を加熱するだけで反応を促進できるため、産業界への波及効果も大きいと期待する。
 
 農林抄(論説)    著者リスト
 
   ストップ!押しつけ輸入
       農民運動全国連合会・農民連ふるさとネットワーク
 
 
  МA米の契約から約1か月後に契約価格(落札価格)が公表されます。公表された9月16日入札のアメリカうるち精米中粒種の契約価格は、1d当たり25万4000円、60`玄米に換算すると1万3716円で、国産米を大幅に上回りました。しかも、21年度の入札ではアメリカ米が見放されて2回連続で応札ゼロが続いたことから、最後はタイ米に切り替えてМA米77万d輸入を無理やり達成しました。・・・続きは本誌で
 
 特集 食料・農業・農村基本法改正への提言〈3〉   (季刊特集著者リスト
   農業政策見直しの論点〈2〉
       東京大学大学院農学生命科学研究科教授 安藤光義
 
      構造改革を前面に掲げた農業政策
      課題は農地集積ではなく担い手の育成・確保
      基本法見直し前の制度改正と法律制定
      一連の農地制度改正:地元の合意が最優先とされる
      みどりの食料システム法:環境支払いの拡充は今後の課題
      負担の増す市町村


     
つづく
 
  政府が食料安全保障強化政策大綱を決定
 
   過度の輸入依存を是正する
 
      農林水産政策4本柱を展開
      食料安全保障予算と既存予算
      小麦、大豆、米粉用米を増産
      肥料の国内資源利用割合を40%
      農産品でも世界に買い負け
      農産物価格転嫁しやすい環境
      海外需要を取り込んだ供給基盤
 
  下水汚泥資源の肥料利用の拡大
 
   関係者の役割と取組みの方向性
 
      新たな公定規格を設定
      イメージアップへ新たなネーミング
 
  食品値上げラッシュと農産物価格転嫁の状況
 
   半数以上の農業者が転嫁できず
 
      2月の値上げラッシュは第一波
      公取委が価格転嫁で事業者公表
 
  多面的機能支払交付金の中間評価〈5〉
 
   交付金がめざす体制づくり
 
      事地域外から人材を呼び込む
      地域は「制度の取組拡大」に期待


     
おわり
 
  農林水産関係予算の主な事業〈2〉
 
 
〔輸出力強化、食品産業の強化〕

輸出環境整備推進事業/食品産業の輸出向けHACCP等対応施設の整備/育成者権管理機関支援事業/植物品種等海外流出防止総合対策・推進事業/地理的表示保護・活用総合推進事業/新事業創出・食品産業課題解決に向けた支援/持続可能な食品産業への転換
 
     つづく
 
 農林水産トップニュース
 
 〔経営・構造〕 21年の農業総産出額が1・1%減の8兆8384億円となり、2年ぶりに減少

 〔畜 産〕 広島県畜産技術センターが和牛肥育牛の米代替飼料によるコスト削減効果をまとめ

 〔米麦・食品〕 全中が23年度の水田・畑作取組方針で、30年までに21万f削減が必要と示す

 〔畑作・果樹〕 農水省が肥料原料3カ月分を民間備蓄する取組方針示す

 〔林 野〕 日本住宅・木材技術センターによると、CLTとRC造のコスト比較は躯体工事費以外はCLT優位

 〔水 産〕 全さんまがまとめた22年漁獲量2%減と最低更新、来遊増予測かなわず