〔週刊農林23年新年特集号〕食料・農業・農村基本法改正への提言〈1〉



2023年新年特集号
 


 

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 焦 点 鶏卵価格上昇の要因
 
 高病原性鳥インフルエンザの猛威が続いている。12月19日現在で42件の発生が確認され、昨年、一昨年シーズンを上回るペースである。野村農相は12月7日付で、発生予防のための取組みを強化する大臣メッセージを発した。一方で、鶏卵価格が上昇していることに対して9日の閣議後会見で、「年末は需要が増えて価格が上昇するが、さらに外食需要等が回復基調にあることや、飼料価格の上昇に伴う価格転嫁等によって上昇している」との見方を示した。鳥インフルエンザ発生農場が占める飼養羽数は採卵鶏で2・7%であり、また国内仕向量の増加や流通在庫による調整が行われているため、「一定程度緩和されている」との見方を示した。
 
 農林抄(論説)    著者リスト
 
   日本の漁業・水産業の再興提言〈1〉
       日本経済調査協議会第3次水産業改革委員会委員長・主査 小松正之
 
 
 日本経済調査協議会第3次水産業改革委員会の中間提言 第3次水産改革委員会(小松正之委員長兼主査)は大手水産会社社長、経済学者と国際政治学者ら10名を委員として2021年6月18日に設立。我が国の漁業・水産業の問題を検討し、解決策への提言を目的としました。第1次水産業改革委員会(2006年10月から2007年7月;木勇樹委員長、黒倉寿男主査)は2007年7月に提言を公表しました。第2次水産業改革委員会(2017年9月から2019年3月まで;木勇樹委員長、小松正之主査)は2019年5月に7つの提言を公表しました。・・・続きは本誌で
 
 新年特集 食料・農業・農村基本法改正への提言〈1〉   (季刊特集著者リスト
 
   食料政策見直しの論点〈1〉
       東京大学大学院農学生命科学研究科教授 安藤光義
 
      農業政策に従属する食料政策
      求められる情勢変化への対応―合理的な価格形成―
      世界食料危機時を振り返る―飼料は輸入依存―
      食料品価格の値上げについて―消費者負担型農政の限界―
      貧困層対策という視点の必要性


     
つづく
 
   新農業基本法の実現をめざすにあたって〈1〉
       宮城大学名誉教授 大泉一貫
 
      今なぜ新基本法か?
      農業基本法に潜む三つの罠
      「政・業」から忌避され、棚上げされてしまった「61年農業基本法」
      時代に合わない「食料自給率」
      検証は始まったが、リアリティが必要


     
つづく
 
   食料・農業・農村基本法見直しの背景にあるもの〈1〉
       キヤノングローバル戦略研究所研究主幹 山下一仁
 
      戦後農政を規定した農地改革と農業協同組合の設立
      数奇な運命をたどった農業基本法
      農業基本法から食料・農業・農村基本法へ
      今回の食料・農業・農村基本法見直しの背景〜再度の揺り戻し


     
つづく
 
  農業集落調査方法の代替案を見直し
 
   調査対象集落98%まで高める
 
      経営体不在集落増加のおそれ
      調査項目も20年センサスを踏襲
 
 農林水産トップニュース
 
 〔経営・構造〕 農水省が施設園芸や畜産・酪農経営体、水産業の省エネ技術の導入を加速化

 〔畜 産〕 全農が23年1―3期の配合飼料価格を前期比1000円値下げ

 〔米麦・食品〕 農林水産物・食品の輸出額が1―10月累計で1兆1218億円と2年連続で1兆円突破

 〔畑作・果樹〕 政府がEPAによる青果物を輸出する際の原産地証明書の発給手続を簡素化

 〔林 野〕 与党税制大綱が森林環境譲与税の譲与基準についての見直しを明記

 〔水 産〕 水産庁が陸上養殖の実態を把握するため、届け出制を導入へ