〔週刊農林22年6月5日号〕フードバリューチェーン構築の鍵3/森林から受ける心理的効果を実証

 

2022年6月5日号
 


 

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 焦 点 低炭水化物食とがん罹患
 
 国立がん研究センターの研究で、低炭水化物スコアが高いほど全がん、直腸がんの罹患リスクが高く、胃がんの罹患リスクは低いことが明らかになった。ローカーボ食ではタンパク質や脂質の摂取が多くなる。そこで研究班が追跡調査を解析した結果、低炭水化物スコアが高いほど、全部位のがん罹患リスクと直腸がんの罹患リスクは高く、胃がんの罹患リスクは低いという関連がみられた。ただ、動物性食品に基づく低炭水化物スコアが高いほど全がん、大腸がん、直腸がん、肺がんの罹患リスクが高くなるなど、脂質やタンパク質の摂取源が動物性食品、植物性食品かによって、がん罹患リスクとの関連が異なることが分かった。
 
 農林抄(論説)
 
   第5次水産基本計画への論評〈2〉
       一般社団生態系総合研究所代表理事 小松正之
 
 第5次水産業基本計画は海洋環境の変化も踏まえた水産資源管理の着実な実施を謳っています。最近、漁獲量が大幅に落ち込んだ魚種はサンマ、サケとスルメイカがあります。 日本は漁獲データの収集と公表が遅く、翌年冒頭に公表される韓国とニュージーランドと異なり、2年前の漁獲データと科学データの資源の評価に使用している。・・・続きは本誌で
 
 春季特集 フードバリューチェーン構築の鍵〈3〉    (季刊特集著者リスト
 
   フードバリューチェーンの課題〈2〉
      ―流通・加工段階の問題点と対策―
       学校法人中村学園顧問(前学長) 甲斐 諭
 
      生鮮食料品の主要流通経路としての卸売市場の小史と4機能
      数値が示す卸売市場の競争構造の変化
      加工段階におけるフードバリューチェーンの高度化事例


     
つづく
 
   食農連携による産業クラスター構築〈2〉
      ―北海道十勝をモデルとして―
       千葉大学名誉教授 斎藤 修
 
      農商工連携・6次産業から産業クラスターの戦略へ
      十勝地域における産業クラスター
      戦略の構築をめぐる課題


     
つづく
 
 新しい農村政策の構築への最終提言を紐解く〈3〉
   半農半Xをサポートする体制
 
      特定地域づくり推進法で手引き
      農村らしい暮らしを再評価
      所得と雇用機会の確保を実現


     
つづく
 
 新たな水産基本計画がスタート〈2〉
 
   漁村存続に向け浜プラン見直し
 
      人材定着と漁村活性化も対象に
      浜プラン達成割合が年々低下
      行政事業レビューの指摘事項
      地域の将来を支える人材を定着


     
つづく
 
 森林から受ける心理的効果を実証
 
   子供にもストレス軽減効果
 
      興味度・ワクワク度が上昇、ストレス度は減少
      森林活動にかかわる幸福度
 
 農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略を改訂
 
   育成者権管理機関の設立めざす
 
      シャインマスカット損失額が年100億円
      リスクを取って輸出に取組む事業者を支援
 
 地球温暖化防止に貢献する農地土壌を考える
 
   市区町村の8割が支援予定なし
 
      稲作のメタン排出30年間減らず
      取組みたい農業者がいない
 
 農林水産トップニュース
 
 〔経営・構造〕 帝国データバンク調査でウクライナ情勢で企業の半数以上が仕入に影響

 〔畜 産〕 農水省が花粉交配ミツバチの伝染性疾病検査、指導の徹底を呼びかけ

 〔米麦・食品〕 自民党が肥料価格影響緩和対策など食料安全保障強化を提言

 〔畑作・果樹〕 農水省によると21年の青果物卸売市場の野菜卸売数量は1%減

 〔林 野〕 農水省の森林組合経営概況調査で森林組合経営状況の二極化進む

 〔水 産〕 理研ビタミン、長崎大学らが海藻類によるCO2固定能力の試算に成功