〔週刊農林22年5月25日号〕フードバリューチェーン構築の鍵2/国産小麦を振興・増産する

 

2022年5月25日号
 


 

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 焦 点 二極化する子供の嗜好
 
 農林中央金庫が実施した「子供の食生活の意識と実態調査」で、給食メニューで嫌いなメニューのトップは「魚料理」となった。10位にはサバが入っている。ただ一方では、好きなメニューにおいて6位に焼き魚・煮魚、8位に魚フライが入っている。子どもたちに大人気の回転すし?のネタには骨がない。魚は骨があり面倒というのが子供たちの定石となってきたが、調査をみる限り単純にそうとも割り切れない。他方、意外なのが嫌いなメニューの4位に「パン(揚げパン、ぶどうパンなど)」が入っているが、「揚げパン」は好きな料理の2位にもランクしている。味つけの差なのか、子どもたちの嗜好が二極化しているのであろうか。
 
 農林抄(論説)
 
   第5次水産基本計画への論評〈1〉
       一般社団生態系総合研究所代表理事 小松正之
 
 10年後自給率94%は消費減と輸入減少を意味 2022年3月25日第5次水産業基本計画が閣議了解されました。水産基本計画は水産基本法(平成13年法律第89号)の第11条の規定に基づき、水産に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るために政府が策定します。・・・続きは本誌で
 
 春季特集 フードバリューチェーン構築の鍵〈2〉    (季刊特集著者リスト
 
   青果物バリューチェーンの変容と再構築方向〈1〉
      ―20世紀型青果物バリューチェーン―
       東京聖栄大学客員教授(常勤) 藤島廣二
 
      「バリューチェーン?」と本稿の目的
      20世紀型青果物バリューチェーンの特徴
      卸売市場経由取引におけるバリュー(付加価値)の創造


     
つづく
 
 新しい農村政策の構築への最終提言を紐解く〈2〉
   新しい農村づくりとデジタル化
 
      デジタル田園都市基本方針示す
      構想実現会議が基本方針骨子
      地方が抱える課題解決の具体策
      デジタル活用への提言弱い
      新しい農村のグランドデザインを


     
つづく
 
 新たな水産基本計画がスタート
 
   未曽有の不漁にどう立ち向かうか
 
      養殖業の役割を再考する必要
      新たな課題が山積する沿岸漁業
      新基本計画が課せられた役割
      新たな操業形態への転換
      世界から乖離する我が国漁業


     
つづく
 
 輸入小麦の状況と国内産小麦生産の振興
 
   品質・産地拡大を同時アプローチ
 
      暗雲立ち込める世界小麦貿易
      インドが小麦輸出禁止を発表
      需給ミスマッチで国産小麦余剰
      国産初のデュラム小麦に熱視線
      作付途絶えた地で小麦栽培
      まだまだある国産有望新品種
 
 営農型太陽光発電の下での農作物の影響
 
   半陰性農作物栽培が半数以上
 
      下部農地での農作物影響研究
      キウイは影響なし、メリットも
 
 中山間地域等直接支払制度をめぐる事情
 
   市町村の8割が対策継続に不安
 
      小規模集落協定は基礎単価傾向
      広域化、事務局統合は進まず
 
 農林水産トップニュース
 
 〔経営・構造〕 農研機構が豚熱ウイルスの長距離伝播は人が介在する可能性を指摘

 〔畜 産〕 22年度の牛マルキンが生産者負担金を本来の算定方式に戻したため大幅増加

 〔米麦・食品〕 米農務省が22/23年度の世界小麦生産量が0・6%減と見通す

 〔畑作・果樹〕 農水省が種苗法出願料・登録料を軽減するみどりの食料システム法施行令

 〔林 野〕 農水省が単板積層材JAS規格見直し、二次接着に用いる接着剤を規定

 〔水 産〕 道総研が北海道の赤潮の原因「海洋熱波」を突き止める