〔週刊農林22年5月15日号〕春季特集「フードバリューチェーン構築の鍵1」

 

2022年5月15日号
 


 

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 焦 点 タマネギが認知機能を維持
 
 65歳以上の高齢者の6人に1人が認知症を患っているといわれる中、農研機構らがタマネギに含まれるケルセチンが認知機能の維持に役立つことを突き止めた。ケルセチンは、野菜や果物、緑茶などにも含まれるポリフェノールの一種で、抗酸化作用などがあり、生活習慣病の予防効果が期待されている。なかでも、北海道で栽培されているタマネギ「さらさらゴールド」はケルセチンが豊富で、この粉末を食べた人はケルセチンを含まないタマネギ粉末を同量食べた人に比べて認知機能検査で点数が高くなった。「さらさらゴールド」は北海道栗山町の植物育種研究所が育成したもので、現在、機能性表示食品の手続きが進められている。
 
 農林抄(論説)
 
   米の現物取引市場の論評〈3〉
     〜コメ産業の活性化に資する市場を!〜
       藤澤流通・マーケティング研究所代表 藤澤研二
 
 前2回で述べたように、その創設の動機や有効性に関して疑問が少なくないコメの現物取引市場であるが、せっかく立ち上げるのであれば一定の役割を担えるように運営、育成することが必要だ。まず、これだけ相対取引が浸透した状況では、創設される市場は補完的な位置づけとならざるを得ないが、同市場での取引価格にそれなりの指標性を持たせるのであれば一定規模の取引数量を確保する必要があろう。・・・続きは本誌で
 
 春季特集 フードバリューチェーン構築の鍵〈1〉    (季刊特集著者リスト
 
   鳥の目から見た食農関連産業の全体像〈1〉
       学校法人中村学園顧問(前学長) 甲斐 諭
 
      フードバリューチェーンと食農関連産業との関連性
      現段階の食農関連産業構造の鳥瞰図
      最終消費額の25年間の変化の軌跡〜消費者嗜好は生鮮品から加工品へ〜
      消費段階からみたフードバリューチェーンの課題


     
つづく
 
   食と農のバリューチェーンの新展開〈1〉〈1〉
       千葉大学名誉教授 斎藤 修
 
      バリューチェーンの定義と必要性
      バリューチェーンと経済主体(プレーヤー)間の提携
      提携の深化をめぐる課題と戦略


     
つづく
 
 原油価格・物価高騰等総合緊急対策が決定
 
   物価高騰を緩和し経済回復へ
 
      農林水産は751億円を措置
      あらゆる調達コストが上昇
      農林水産は省エネ対策も支援
 
 
〔総合緊急対策(農林水産関係)〕
化学肥料原料調達支援緊急対策事業/肥料コスト低減体系緊急転換事業/配合飼料価格高騰緊急対策事業/飼料穀物備蓄・流通合理化事業/輸入小麦等食品原材料価格高騰緊急対策事業/国産小麦供給体制整備緊急対策事業/国産材転換支援緊急対策事業/水産加工業原材料調達円滑化緊急対策事業/日ロ漁業協定関係漁業者対策事業/農林漁業者に対する金融支援対策/フードバンク活動強化緊急対策事業
 
 みどりの食料システム法が可決・成立
 
   衆参農水委が附帯決議を採択
 
      多様な経営体の意欲に配慮
      「みどりの」は条文になく
      環境負荷低減事業活動を創設
      両農水委では全会一致で採択
 
 輸出拡大を後押しする食産業の海外展開ガイドライン
 
   現地進出活動をサポートする
 
      我が国初の輸出支援プラットフォームが発足
      ステップごとのリスク・リターン
 
 農林水産トップニュース
 
 〔経営・構造〕 総務省が家畜疾病発生時の役割分担曖昧で自衛隊要請を見直し勧告

 〔畜 産〕 農水省が鶏卵需給調整機能を向上する鶏卵経営安定対策骨子

 〔米麦・食品〕 農業者の6割が農地でのGHG吸排出が行われていること知らない

 〔畑作・果樹〕 JA共済連が農作業事故要因分析し、年間7万件事故発生と推測

 〔林 野〕 Jークレジット制度運営委員会が追加的な森林吸収源活動のクレジット活用を検討

 〔水 産〕 IAEAが福島第一原子力発電所のALPS処理水の安全性を確認