2022年3月5日号
 


 

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 焦 点 段ボール古紙を国内ループ
 
 全国農業協同組合連合会は、グループ会社から排出される使用済み段ボール箱のクローズド・ループ・リサイクルを構築した。我が国では段ボール古紙の回収率は95%以上と高いが、世界的に原料古紙需要が高まり、段ボール古紙およびダンボール原紙の輸出が増加し、「国内段ボール古紙資源の減少が危惧されている」(全農)。そこで、全農は、全農青果センターの大阪・東京の両センターから排出される段ボール古紙が国内製紙工場に確実に循環されるよう、排出先・数量を認識するスキームを構築した。全農の仕入れ先である古紙回収業者・製紙メーカーでは、原料古紙が同業他社へ流出することがなくなり、安定仕入が担保される。
 
 農林抄(論説)
 
   漁業系プラごみの大半は外国由来〈1〉
     〜日本の漁業者主犯説は誤解〜
       海と渚環境美化・油濁対策機構業務2課長 福田賢吾
 
 令和元年6月のG20大阪サミット議長国会見において「日本から大量のプラスチックごみが出ているのではなく、漁具等、かなり一部に日本から出ているものは限られていると思います。」と不名誉な名指しを受けてから、日本の海洋プラスチック(以後、海プラ)ごみ汚染の主犯は日本の漁業者であるかのような誤った認識が社会に浸透しています。・・・続きは本誌で
 
 特集 人が住み続ける新しい農村づくりへの挑戦〈6〉    (季刊特集著者リスト
 
   ひとが住み続ける新しい農村づくりへの挑戦〈3〉
       宮城大学名誉教授 大泉一貫
 
      前向きの農村づくりを語ってみよう
      雇用就農も増え、農業も活性化する
      周辺ビジネスが活発になり、村に人がやってくる

     
おわり
 
 畜舎特例法の基準等に係る省令と技術的助言
 
   制度の適正かつ円滑な運用を
 
      経営規模拡大による効率化推進
      対象となる畜舎・堆肥舎
      技術・利用基準で安全性確保
      3000立方メートルは技術基準審査不要
      建築の範囲を明確化
      畜舎滞在者数と滞在時間を規制
      規模拡大へ耐火構造を緩和
      集団規定について
      認定に係る審査事務を委託
 
 解説 みどりの食料システム法案〈1〉
 
   環境と調和」の定義はどこに
 
      理念よりも政策手法中心の法案
      概念なのか、行為なのか
      「環境と調和」をひも解く
      国の責務、国が講ずべき施策

     
つづく
 
 春の農作業安全確認運動がスタート
 
   シートベルト装着を声がけ運動
 
      10万人当たりは10年間で最多
      声がけ運動実施主体は3割
 
 農林水産関係予算の主な事業〈5〉
 
 
〔農地の利用と人の確保・育成〕
農業労働力確保支援事業/人・農地等情報マッチング推進総合対策/農業経営法人化支援総合事業/経営継承・発展等支援事業/女性が変える未来の農業推進事業/外国人材受入総合支援事業/農業農村整備事業〈公共〉/農地耕作条件改善事業
 
     つづく
 
 農林水産トップニュース
 
 〔経営・構造〕 農水省がJAの健全性確保で系統金融機関向け総合的監督指針を改正

 〔畜 産〕 Jミルクの調査で21年度に飲用の割合が増加に転じる

 〔米麦・食品〕 農水省がナラシ対策の運用を見直し、出荷契約締結した米が補てん対象

 〔畑作・果樹〕 森林総研らがイノシシの出没を予測するハザードマップを作成

 〔林 野〕 林野庁が輸入菌床による生シイタケの原産地表示を見直す方針

 〔水 産〕 水産庁が水産分野におけるデータ利活用ガイドライン案を作成

週刊農林 22年3月5日号