2022年2月25日号
 


 

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 焦 点 コオロギたんぱく100%
 
 我が国では、古くからハチの幼虫やイナゴなどが食されてきた。こうしたかつての昆虫食とは異なり、最近はパンやカップ麺等の原材料として昆虫パウダーが注目されている。こうした中、ついにタンパク質の主成分を100%コオロギとした日本初のプロテインクッキーバーがINSTOCK社から2月21日に発売された。1本(20c)に20匹分のコオロギパウダーを配合し、一般的に使われる大豆タンパクは一切使用していない。同社によると、コオロギは蟹やエビなど甲殻類や魚粉に近い味がし、クッキーなどの甘い菓子にはまったく合わないが、約半年間の開発期間を経てコオロギの持つ独特の臭みを消すことに成功した。
 
 農林抄(論説)
 
   日本の工房製チーズの魅力〈3〉
     〜情勢と展望〜
       一般社団法人日本チーズ協会事務局長 奥泉明子
 
 工房製ナチュラルチーズの流通 併設のショップでしか販売をしていない工房は現地に行かないと手に入れることができませんが、最近はオンラインショップでの販売も増えています。道の駅や現地の量販店、都会のアンテナショップやチーズ専門店などで入手できることもあります。・・・続きは本誌で
 
 特集 人が住み続ける新しい農村づくりへの挑戦〈5〉    (季刊特集著者リスト
 
   共感・協創の農村づくり〈4〉
       CRC合同会社(地域再生診療所)代表 井上弘司
 
      農村の感性価値創造ビジネスを興す1
         ■コミュニティカフェの重要性ー地区の縁側づくりー
         ■「暮らすター集落」の形成

     
つづく
 
   新しい農村政策は農政の枠組みを変えるのか〈3〉
       東京大学大学院農学生命科学研究科教授 安藤光義
 
      構造政策と農村政策の調整の必要性
      自民党農地政策検討会の検討結果
      おわりに―求められる現場の執行体制の検討―

     
おわり
 
 2022年度 農林水産規制改革の課題
 
   地域産業活性化を図る改革
 
      高性能林業機械の導入を促進
      生産性向上、成長産業へ4分野
      農林水産関係規制改革の題材
         ・農業用施設の建設に係る規制の見直し
         ・農業者の成長段階に応じた資金調達の円滑化
         ・トラクターの公道走行に係る手続の簡素化
         ・森林経営管理制度
         ・国産材の利活用
         ・高性能林業機械の導入促進
 
 森林由来クレジット創出拡大でカーボンニュートラルを実現
 
   Jクレ委に制度見直し求める
 
      認証期間のみでは評価できない
      森林クレ拡大へ解決すべき課題
 
 より持続性の高い農法に転換する
 
   栽培歴見直しと事例集作成
 
      チェックリストで課題浮き彫り
      最新技術事例集を作成
         ・「みどりの食料システム戦略」技術カタログ
         ・持続性の高い農業に関する事例集(有機農業、減化学肥料・化学農薬)
 
 森林を守ることが海の生物多様性を守る
 
   森と海の関連性を初めて証明
 
      魔法のような調査手法が確立
      レッドリスト種数と森林率が統計的に有意に影響
 
 農林水産関係予算の主な事業〈4〉
 
 
〔農地の利用と人の確保・育成〕
農地利用化等支援交付金/集落営農活性化プロジェクト促進事業/農地中間管理機構による農地集約化の加速/農業委員会による農地利用の最適化の推進/新規就農者育成総合対策
 
     つづく
 
 農林水産トップニュース
 
 〔経営・構造〕 政府が土地改良法改正案を閣議決定

 〔畜 産〕 愛知県農業総合試験場が竹を乳用牛の飼料化技術を開発

 〔米麦・食品〕 21年の農林水産物・食品の輸出額が1兆2385億円と初の1兆円

 〔畑作・果樹〕 農研機構が機構育成登録品種の自家用栽培向け増殖の許諾手続きを開始

 〔林 野〕 林野庁と福島県が里山・広葉樹林再生プロジェクト第3回推進連絡会議ひらく

 〔水 産〕 水産研究・教育機構らがアコヤガイ大量死の原因となる新種のウイルスを特定

週刊農林 22年2月25日号