2021年11月5日号
 


 

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 焦 点 海なし県埼玉でサバ養殖
 
 海なし県の埼玉で、サバ陸上養殖がスタート。しかも、養殖場設置場所は、日帰り温泉内という、ドッキリのような構想を実現したのが、温泉道場(埼玉県比企郡ときがわ町)である。サバ陸上養殖場は、同社が同県児玉郡神川町で運営する日帰り温泉「おふろcafe 白寿の湯」の敷地内で、10月26日にオープンした。人工海水でのサバの養殖を行うだけではなく、釣りや餌やり等のレジャー体験も提供する。もちろん、白寿の湯のお食事処では、養殖したサバを使ったこだわりの食事を提供する予定だ。海なし県の埼玉で、デザイン性の高い「魅せる養殖」と親しみやすい体験を通じて、海なし県・埼玉から漁業文化の発信を目指す。
 
 農林抄(論説)
 
   新しい農村政策の在り方への論評<3>
       摂南大学農学部教授 柳村俊介
 
 
 2回にわたり中間とりまとめの内容を解説したが、最後にここで提起されている農村政策をすすめるうえでの課題について述べる。見直しの方向を肯定的に受け止めたうえでの追加注文である。第1に、全体が中山間地域を念頭に論じられている。中山間地域で生じた問題が平地農村にも拡大していることからすると、この地域への注目は重要だが、仕事や商業施設等の「不足」への対応に主要な関心が置かれている点が気になった。・・・続きは本誌で
 
 国産小麦・大豆増産への道<8>    (季刊特集著者リスト
 
   大豆の安定多収生産に向けた技術開発
      ―アップカットロータリを活用した一工程浅耕播種技術―
       農研機構九州沖縄農業研究センター水田作研究領域
       スマート水田輪作グループ主任研究員 松尾直樹
 
      はじめに
      大豆作の気象リスクとこれまでに開発された対策技術
      新しい播種技術の開発
      おわりに
 
 鹿島平和研究所北太平洋海洋生態系研究会の提言<1>    (季刊特集著者リスト
 
   海洋生態系管理から進める日本国家の政策・組織の抜本的改革を
       生態系総合研究所代表理事 小松正之
 
      提言(第2次論点)の概要
      第5次水産基本計画との関係
      20年度目標大きく下回る
      提言(第2次論点)の本体
      「提言」実行と経済的効果

     
つづく
 
 新たな農業農村整備に関する技術開発計画〈3〉
 
   重点化する技術開発テーマ示す
 
     農村の再評価が日本を救う
     新型コロナが脆弱化あぶりだす
     土地改良長期計画を達成する
       〔重点化する技術開発テーマ〕
        ・生産基盤の強化による農業の成長産業化
        ・多様な人が住み続けられる農村の振興
        ・農業・農村の強靱化

     
おわり
 
 森林施業の適切な実施へ森林計画制度運用を見直し
 
   伐採者と造林者の責任を明確化
 
      造林計画書に鳥獣対策を追加
      適正な伐採を確保する
      適切な更新の確保
      森林窃盗、無断伐採の未然防止
 
 農林水産関係予算の主な事業<6>
 
 
〔農地利用と人の確保・育成〕
農業委員会による農地利用の最適化の推進/新規就農者育成総合対策/農業労働力確保総合対策/人・農地等情報マッチング推進総合対策/経営継承・発展等支援事業/農業経営法人化支援総合事業/外国人材受入総合支援事業
 
     つづく
 
 農林水産トップニュース
 
 〔経営・構造〕 農水省が有機JAS認証を受けやすくなるよう運用改善

 〔畜 産〕 Jミルクが年末年始・年度末の生乳需給緩和で緊急対策事業を実施

 〔米麦・食品〕 21年産米価格は出回り9月12%安の厳しいスタート

 〔畑作・果樹〕 日本公庫調査で有機農産物に6割が慣行品と同等価格求める

 〔林 野〕 全国森林組合大会が新森林組合系統運動「JForest ビジョン2030」決議

 〔水 産〕 東京商工リサーチ調査で新型コロナ禍でマグロ関連事業者の7割が減収

週刊農林 21年11月5日号