2021年10月5日号
 


 

数量:

 
 
 焦 点 林産物マンスリーが創刊
 
 農林水産省では、米の価格動向や需給動向に関するデータを集約・整理した「米に関するマンスリーレポート」を毎月定期的に発行しているが、これに続いて、林野庁が「林産物に関するマンスリーレポート(仮称)」を9月17日に創刊した。木材需給、木材価格、木材産業の動向や輸出入情報等のデータを集約・整理し、毎月中旬に定期的に公表する。公表日の5営業日前に入手可能な最新のデータを反映する。9月の創刊準備号では、特集で、5年ごとに調査を行っている「農林業センサス」(3年4月27日)の調査結果を解説した。林野庁では、「林業・木材産業関係者の事業活動に役立てていただくことを目指します!」と意気込む。
 
 農林抄(論説)
 
   米の消費構造の変化と展望<3>
       新潟大学名誉教授 青柳 斉
 
 
 これまで、2019年までの米消費の傾向的特徴を指摘してきたが、2020年春以降、新型コロナウイルスの感染拡大にともない、米消費の状況はどう変わったであろうか。 農水省調査によれば、米の民間流通在庫は2019年同月対比で、20年3月の6万tから6月に23万t、10月には31万t増に拡大し、それ以降も21年5月までは26万t〜31万t増の高止まりで推移した。・・・続きは本誌で
 
 国産小麦・大豆増産への道<5>    (季刊特集著者リスト
 
   暖地温暖地のコムギ作における温暖化の影響と対策<2>
       農研機構中日本農業研究センター転換畑研究領域
       輪作システムグループ主任研究員 松山宏美
 
      温暖化に適応する技術
        (1)低温要求性の大きい秋播型コムギ品種の活用
        (2)追肥の重要性
        (3)早播きは要注意

     
おわり
 
 解説 肥料の生産・輸入・販売ルールが変わる
 
   改正肥料法が12月完全施行
 
     公定規格を実態に合わせ簡素化
     公定規格が抱える課題
     副産系・汚泥系肥料を大くくり
     「原料規格」を新設
     保証可能な主成分の範囲を拡大
     国際基準に対応した規格へ
     原料帳簿の備え付けを義務化
     肥料原料の虚偽表示規制を強化
 
 地球温暖化影響調査レポート<1>
 
   農林水産分野の緩和策と適応策
 
      適応策は「科学の挑戦」
      農業機械排出量削減は6倍に
      高精度求められる影響予測
      避けられない温暖化に備える
      「きぬむすめ」が高温耐性品種作付トップに
      高温耐性品種の作付状況一覧表

     
つづく
 
 農林水産関係予算の主な事業<3>
 
 
〔みどりの食料システム戦略の実現〕
「みどりの食料システム戦略」の実現に向けた政策の推進/みどりの食料システム戦略実現技術開発・実証事業/「知」の集積と活用の場によるイノベーションの創出/ムーンショット型農林水産研究開発事業/みどりの食料システム基盤農業技術のアジアモンスーン地域応用促進事業
 
     つづく
 
 農林水産トップニュース
 
 〔経営・構造〕 国交省が生産緑地22年問題で調査。75%が特定生産緑地へ

 〔畜 産〕 農研機構の研究グループが消費者が認知する「赤身型」牛肉を明らかに

 〔米麦・食品〕 米国が原発事故に伴う日本産輸入規制を全廃、EUは大幅に規制緩和

 〔畑作・果樹〕 21年度砂糖、異性化糖及びでん粉の価格調整制度の指標価格を決定

 〔林 野〕 森林法施行規則が改正、「伐造届」の記載事項を拡充

 〔水 産〕 環境省が20年ぶりに藻場分布情報を更新

週刊農林 21年10月5日号