2021年9月5日号
 


 

数量:

 
 
 焦 点 「持続可能な」を選ぶサステナウィーク
 
 農林水産省は、消費者庁、環境省と連携し、「あふの環(わ)2030プロジェクト〜食と農林水産業のサステナビリティを考える〜」の取組みの一環として、第76回国連総会開催時期に併せて、9月18日から28日までサステナウィーク「未来につながるおかいもの」を実施する。サスティナブルとは“持続可能な”という意味で、2015年に国連サミットで採択されたSDGsによって、サスティナブル社会への取組みが世界的に広まった。今年のサステナウィークではサステナブルな商品を選択できるよう、商品・サービスの背景情報・隠された価値を丁寧に伝えることで、見た目重視から持続性重視の買い物が増えることを目指す。
 
 農林抄(論説)
 
   農業者の命の非常事態
       日本農業労災学会
 
 
 農作業死亡事故が毎年300人前後で推移し、10万人当たりの死亡者が過去最悪になった事態を重視し、「農業者の命の非常事態」を発出する。「農作業事故の撲滅ー死亡事故ゼロを目指すー」ために、5つの課題の解決を緊急声明する。・・・続きは本誌で
 
 国産小麦・大豆増産への道<3>    (季刊特集著者リスト
 
   北海道の状況からみた気象変動下に求められるコムギの安定生産
       北海道立総合研究機構・中央農業試験場
       農業環境部環境保全グループ研究主幹 谷藤 健
 
      コムギ生産性への地球温暖化の影響は?
      近年のコムギ収量の変動要因
      気象変動下で求められるのは「安定確収」
      おわりに
 
 解説 IPCCが第6次評価報告書(自然科学的根拠)
 
   地球の温暖化が加速している
 
     今世紀中にネットゼロ達成を
     5つの新たなシナリオ
     1・5℃上昇到達が10年早まる
     海洋の温暖化緩和効果が低下
 
 地方への人の流れを加速化させる新しい農村政策の構築<5>
 
   森林化も視野に入れた農地利用
 
      「計画なき放置」は出さない
      農地利用で4区分の対応方向
      持続性を担保できる仕組み

     
おわり
 
 農政・水産行政の20年度実施施策を政策評価
 
   政策目標7割がA以上の判定
 
      小麦A'、大豆C判定と明暗
      達成度150%超が7目標
      米の生産コスト削減は目標乖離
      A'なく、厳しい水産行政評価
 
 畜舎建築を低コスト化する
 
   畜舎建築特例法省令案を示す
 
      利用実態反映した安全基準
      技術基準と利用基準
 
 新型コロナウイルス禍による食生活の変化を追う<7>
 
   野菜産業は新ステージを迎える
 
      野菜はカット・冷凍購入が増加
      加工・業務用野菜の変化を追う

     
つづく
 
 農林水産トップニュース
 
 〔経営・構造〕 1〜6月の農林水産物・食品の輸出額が31・6%増の5773億円

 〔畜 産〕 加工原料乳価格のナラシ事業が14年ぶりに発動

 〔米麦・食品〕 JAS調査会が精米の品質基準となるJAS規格を了承

 〔畑作・果樹〕 環境省が今秋改正する鳥獣保護管理法の基本指針案を示す

 〔林 野〕 林野庁が民間建築物の木材利用促進する木材利用促進基本方針案を示す

 〔水 産〕 政府が原発処理水放出に伴う風評被害対策、東電は沖合1`に放流方針

週刊農林 21年9月5日号