2021年7月5日号
 


 

数量:

 
 
 焦 点 放置林をメンマで解決
 
 竹林は森林を駆逐するだけではなく、根の浅い竹林は地滑りの原因にもなる。こうした放置竹林(モウソウチク)をメンマ?にして解決しようという試みが、宮崎県延岡市で始まった。その名もずばり「森を育てる『延岡メンマ』」である。LOCAL BAMBOO社とJA延岡は6月11日、育ち過ぎて規格外となったタケノコを国産メンマとして製造・販売して、放置竹林を減らす取組みで業務提携を締結した。国内で流通するメンマの9割以上が、輸入麻竹である。育ち過ぎてしまったタケノコは、放置されることも多く、規格外のタケノコを受け入れて「延岡メンマ」としてブラド化し、販売することで、放置竹林による竹害を食い止める。
 
 農林抄(論説)
 
   飼料用米本作化へ向けての課題と展望〈2〉
       元東京農業大学教授 信岡誠治
 
 
 新型コロナ(COVIDー19)の世界的な大流行は、あらゆる分野に多大な打撃を与えた。緊急事態宣言の相次ぐ発動により不要不急の人間活動がストップし、人が集まって何かをするといったことは「自粛しなさい」といった事態に皆が途惑っている。国内だけでなく海外との人の往来はほぼ全面的にストップし、海外からの旅行客は消えてしまい、インバウンドに頼ってきたところは壊滅状態で途方に暮れている。・・・続きは本誌で
 
 農業・漁業の企業参入を評する<6>    (季刊特集著者リスト
 
   農地法に挽歌を<3>
       キヤノングローバル戦略研究所研究主幹 山下一仁
 
      構造改革のとん挫
      耕作者主義への変更とその崩壊
      農業の新規参入を抑える農地法
      農地の公的管理論

     
おわり
 
 2020年度 森林・林業白書
 
   今後の林業経営の可能性を導く
 
    〔4POINT解説〕
     自民党が白書改革を提言
     今までと一味違う今白書
     山元に利益還元する仕組み
     近い将来と新しい林業の姿
 
 地方への人の流れを加速化させる新しい農村政策の構築<1>
 
   半農半]を担い手として支援
 
     2つの検討会が中間とりまとめ
     基本計画が示す本気の農村振興
     新しいライフスタイルを実現
     地域農業の担い手を多様化

     
つづく
 
 農林水産政策改革の進捗状況と対応方向
 
   農林水産物輸出は順調
 
      農協改革は自らサイクルを評価
      国産材の安定供給体制を構築
 
 農業遺産・かんがい施設遺産を観光に活用する<2>
 
   ツーリズムに組み込み地域演出
 
      ここでしか見ることのできない景観がある
      旅行者は「非日常感」を満喫

     
つづく
 
 新型コロナウイルス禍による食生活の変化を追う<4>
 
   7割の人が野菜価格高騰を実感
 
      天候不順による入荷量減と家庭用需要で価格高
      「もやし」の購入量が増えた

     
つづく
 
 農林水産トップニュース
 
 〔経営・構造〕 総務省が農水省に災害復旧工事計画概要書の変更求める

 〔畜 産〕 農林水産省が日本型持続的な畜産物生産を中間とりまとめ

 〔米麦・食品〕 農水省が水稲うるち玄米の機械鑑定規格の検討に着手

 〔畑作・果樹〕 九州農政局鹿児島県拠点がスマート農業推進WEB協議会を設立

 〔林 野〕 筑波大がフェーン現象発生の通説を覆す

 〔水 産〕 水政審資源管理分科会が大型クロマグロIQ導入へ議論スタート

週刊農林 21年7月5日号