2020年11月25日号
 



  

数量:

 
 
 焦 点 日本食の健康効果が明らかに
 
 国立がん研究センターの予防研究グループの研究で、日本食が全死亡・循環器疾患死亡・心疾患死亡のリスクを低減することが分かった。日本食パターンのスコアが低いグループに比べて高いグループでは、全死亡のリスクは14%、循環器疾患死亡のリスクは11%、心疾患死亡のリスクは11%低かった。さらに、それぞれの食品の摂取量と死亡リスクの関係を調べたところ、海草では6%、漬物では5%、緑黄色野菜では6%、魚介類では3%、緑茶では11%死亡リスクが統計学的に有意に低下した。日本食は食塩摂取量が多くなるが、「同時にカリウム摂取量も多く、食塩による影響が打ち消された可能性がある」と分析する。
 
 農林抄(論説)
 
   ほ場整備の新たな効果について〈3〉
      ―ほ場整備が人口減少を止める−
       秋田県農林水産部農山村振興課 田中裕太郎
 
 ほ場整備を実施することで営農経費節減効果・作物生産効果・品質向上効果をはじめとする様々な事業効果が発現し、地域の課題が解消されるとともに営農形態は飛躍的に改善する。事業効果を十分に発揮して更に人口減少抑制にまで効果を波及させるために重要となるのは、地域が抱えている現状の課題を正確に把握し、地域農業が目指す将来像を明確にすることである。・・・続きは本誌で
 
 特集 漁業・水産業の衰退要因を解明する〈2〉
 
   鹿島平和研究所の北太平洋海洋生態系研究会の提言〈2〉
       生態系総合研究所代表理事 小松正之
 
      多様化する海洋水産資源の問題
      生態系管理に即さぬ現法制度を改変へ
      海洋生態系に基づく漁業管理(Ecosystembased Fisheries Management)へ

     
つづく
 
 改正種苗法めぐる意見の相違
 
   競争力発揮へ早期改正の実現を
       日本弁護士連合会「種苗法改正法案に関する意見」
 
      農林水産分野の競争力強化の必要性
      種苗法改正法案の内容
      結語
 
   自家採種は農業の基本であり、農民の権利
       日本有機農業研究会・有機農業推進協会「種苗法改定への意見」
 
      8つの意見
      農山漁村が衰退の危機
 
 水田におけるジャンボタニシ防除対策マニュアル
 
   越冬個体を如何にして減らすか
 
      暖冬で越冬率あがる
      石灰窒素で貝密度を下げる
 
 水稲栽培を効率化する最新技術
 
   広域リモートセンシングで増収
 
      施肥で5%増収を確認
      北海道で水稲疎植栽培を実現
 
 農林水産予算概算要求の主な事業〈5〉
 
      事業・雇用の創出
      食の安全と消費者の信頼確保

     
つづく
 
 農林水産トップニュース
 
〔畑作・果樹〕 「RCEP」協定に15カ国が署名

〔畜 産〕 新たな畜舎規制で畜舎部材量30〜10%削減可能

〔米麦・食品〕 水田作スマート農業は機械導入費がのしかかり利益減少

〔経営・構造〕 自民党が企業の農地取得特区の全国拡大に反対決議

〔林 野〕 産官学連携しで地方創生する「日本みどりのプロジェクト」が発足

〔水 産〕 密漁漁獲物の流通防ぐ国内流通適正化法が閣議決定