2020年9月25日号
 



  

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 焦 点 野菜・果物摂取と体重変化
 
 巷には、様々なダイエット方法があふれかえっているが、ダイエットといえば古より菜食?である。これを科学的に証明しようと、野菜・果物摂取量の変化と体重変化を5年間にわたって追跡した。国立がん研究センター予防研究グループがおこなった研究で、5年間の野菜摂取量が1日当たり100g増加するごとに、体重が25g減少していたことがわかった。とくに、黄・赤色野菜、ネギ類野菜では、1日当たり100g増加するごとに、それぞれ74g、129gの体重減少がみられた。他方、果物摂取量が減少しても体重との関係はみられなかったが、果物摂取量が1日当たり100g増加するごとに、体重が70g増加していた。
 
 農林抄(論説)
 
   農産物検査制度の見直しについて〈3〉
     −米と検査の信頼を維持するために−
       江戸川大学社会学部特任教授 藤澤研二
 
 
 農産物検査の改革については、技術革新を積極的に取り入れ、検査の精度や効率を上げるという点については速やかに実施すべきだ。一方、現状の検査制度には残すべき点も少なくない。まず、従来の米の生産・流通は、制度上は自由度が増しているとは言え、実質的には米の価格を維持すべく政府が様々に関与をしている。・・・続きは本誌で
 
 夏季特集 アグリビジネスの新たな展開〈5〉    (季刊特集著者リスト
 
   新たな産学連携研究の仕組み〈2〉
     ―『「知」の集積と活用の場』―
       農林水産省農林水産技術会議事務局研究推進課産学連携室 小林正幸
 
      はじめに
      スマート農業と『「知」の集積と活用の場』の研究開発プラットフォーム
      研究開発プラットフォームによる取組事例
      「スマート農業新サービス創出」プラットフォーム
      『「知」の集積と活用の場』におけるスマート農業の推進について

     
つづく
 
 〈解説〉2019年度 水産白書
 
   平成期に我が国水産が弱体化
 
      タイトル付けに工夫を
      マイワシ減少でピークアウト
      世界潮流と離れる我が国水産
      養殖業に大きな期待
 
 農研機構が水稲新技術を続々と発表
 
   世界に貢献するイネ作出技術
 
     水田の代かき時期を衛星データで広域把握
     X線CTでポット上作物の根を非破壊で可視化
     世界初となる根の改良により塩害に強いイネを開発
     温暖化条件下で威力を発揮する米の飛躍的多収生産
     「世界のイネ」コアコレクションの高精度ゲノム情報
 
 世界に遅れる「食」×「テクノロジー」
 
   代替タンパク質開発へ動き出す
 
     「昆虫食」をJAS規格に
     フードテック官民協議会を設立
 
  茶業及びお茶の文化の振興の意義〈2〉
 
   今後10年で緑茶貿易1.6倍に
 
     輸出統計品目改正が大成功
     有機栽培茶が海外で人気

     
つづく
 
  過疎地域を取り巻く環境と人々の動き〈5〉
 
   10年以内に消滅集落が0.7%
 
     振興山村は他よりも厳しい状況
     当面存続する集落が減少

     
つづく
 
 農林水産トップニュース
 
 〔経営・構造〕 新農相に野上浩太郎氏が就任

 〔畜 産〕 福島で野生イノシシ陽性を確認。宮城、山形をワクチン接種推奨地域

 〔米麦・食品〕 日英両政府が日英EPAに大筋合意

 〔畑作・果樹〕 国立がん研究センター研究で野菜摂取が男性の白内障リスク低下

 〔林 野〕 森林サービス産業共同企業体が農山村移住にテレワーク期待

 〔水 産〕 水産庁「新たな資源管理の推進に向けたロードマップ」案