2020年9月15日号
 



  

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 焦 点 清浄国を目指す力強い姿勢
 
 18年9月9日に岐阜県の養豚農場で、我が国で26年ぶりとなる豚熱の発生が確認されてから2年が経過した。7月2日時点で、8県58事例の発生が確認され、これまでに16.6万頭が殺処分された。19年9月24日にワクチン接種に踏み切り、この効果も見られ、本州では昨年12月17日の愛知県での発生を最後に、沖縄では今年3月12日の発生が最後である。江藤農相は9月1日の閣議後会見で「ワクチン接種の決断は間違ってはいなかった。経口ワクチンの散布も効果を上げている」と評価したうえで、「清浄国のステータスを失ったが、海外への輸出が続けられている。しかし、清浄国を目指す高い意識は持ち続ける」と力強く述べた。
 
 農林抄(論説)
 
   農産物検査制度の見直しについて〈2〉
     −重要者主導で進む仕組みと制度の変革−
       江戸川大学社会学部特任教授 藤澤研二
 
 
 いま米の需要、流通の構造は様変わりしている。外食、中食の業務用途が主食用米需要の三分の一を占めるようになっている。なかでも、外食、中食ともにチェーン企業の存在感が増している。これらチェーン企業では年間の米仕入れ量が数千dに及ぶケースも少なくなく、大手コンビニエンスストアチェーンでは1社で年間仕入れ量が10数万dと、北陸の米どころ石川県や福井県の生産量並みの米を使用する。・・・続きは本誌で
 
 夏季特集 アグリビジネスの新たな展開〈4〉    (季刊特集著者リスト
 
   新たなJAS認証をビジネスツールに〈2〉
     ―農林水産・食品分野における標準化・国際競争力強化―
       農林水産消費安全技術センター(FAMIC)商品調査課長 渡部英悦
 
      新たなJASマーク
      新たに制定されたJAS
      人工種苗生産技術による水産養殖産品(JAS0005)

     
つづく
 
 〈解説〉2019年度 森林・林業白書
 
   SDGs貢献する森林循環利用
 
      SDGsとの関係性
      SDGsに貢献する取組み
      関係者からの企業へ働きかけ
      再造林可能な仕組みを構築
      地域での受け皿づくり
 
 農林水産業・食品産業の作業安全規範(共通規範)
 
   作業安全は全てに優先する
 
     作業安全の確保は成長の要
     小規模事業者対応の支援を
 
 家畜伝染病の脅威から我が国畜産業を守る
 
   飼養衛生管理指導等指針を策定
 
     家畜伝染病の最後の「砦」
     畜種ごとに重点指導事項示す
 
  茶業及びお茶の文化の振興の意義〈1〉
 
   「日常茶飯事」でなくなる!?
 
     茶農家数が主産県でも6割減
     ペットボトル隆盛で購買先変化

     
つづく
 
  NEDO 地球環境に優しい資材を社会実装
 
   海洋生分解性プラ開発で30年目標
 
     海洋生分解性プラスチックによる漁具
     CNFは新たな製造プロセスを開発
 
  過疎地域を取り巻く環境と人々の動き〈4〉
 
   離島・山間部で30代女性増加
 
     人口が増加した自治体は18%
     今後の田園回帰加速と市町村同士の学び合いを期待

     
つづく
 
 農林水産トップニュース
 
 〔経営・構造〕 19年度の日本型直接支払で施設長寿命化活動面積が増加

 〔畜 産〕 豚熱ステータスが16年ぶりに非清浄国に転じる

 〔米麦・食品〕 東京大学と農研機構がコムギ穂の自動検出DBを作成

 〔畑作・果樹〕 農水省が改正肥取法「指定混合肥料」詳細示す

 〔林 野〕 九州大学がスギコンテナ苗を効率的に生産するミスト散水発根技術

 〔水 産〕 水産研究・教育機構が完全養殖クロマグロの採卵時期を早めることに成功