2020年9月5日号
 



  

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 焦 点 黒松盆栽のEU輸出可能に
 
 農林水産省は8月28日、EU加盟国への日本産クロマツ盆栽の輸出が10月1日から可能になると発表した。EUは、侵入を警戒する線虫等の病害虫が我が国で発生していることを理由に輸入を禁止していた。今後、連続した2年間、植物防疫所に登録されたほ場での栽培や、センチュウの侵入を防止するため、コンクリートの上又は高さ50a以上の棚の上で栽培する等、すでに輸出が可能なゴヨウマツ盆栽と同じ検疫条件を満たした場合のみ輸出が可能になる。18年のEUへの盆栽を含む植木等の輸出額は4.9億円で、世界への輸出額の4%にとどまる。全世界への輸出数量のうちクロマツが約4割を占めており、今後が期待される。
 
 農林抄(論説)
 
   農産物検査制度の見直しについて〈1〉
     −技術革新の活用は是非なし−
       江戸川大学社会学部特任教授 藤澤研二
 
 
 年初来のコロナ禍によって、図らずもいろいろなものが見えてきた。日本政府の危機管理能力やトップのリーダーシップの欠如には目を覆いたくなるお粗末さを感じた国民も少なくなかったのではないか。と同時に、一連のドタバタ劇の中で従来の日本の社会システムや制度には既に陳腐化し、制度疲労を起こしているものが多くあることを改めて痛感させられた。・・・続きは本誌で
 
 夏季特集 アグリビジネスの新たな展開〈3〉    (季刊特集著者リスト
 
   夏花の需要拡大による花き業界の活性化〈2〉
       東京都農林総合研究センター主任研究員 岡澤 立夫
 
      管理作業を軽減できる技術開発の必要性
      鉢サイズの違いが植栽労力に及ぼす影響
      底面給水型プランターの活用
      業者向け「夏花による緑化マニュアル」の作成
      一般向け用「夏花リーフレット」の作成

     
つづく
 
 〈解説〉2019年度 食料・農業・農村白書
 
   女性農業者を初めて特集
 
      輝きを増す女性農業者
      定年帰農の貢献度明らかに
      女性の経営参画で収益向上
      女性就農者促進へのカギ
 
 新たな時代に挑み、新たな時代につなぐ「酪肉近」〈地域連携編〉
 
   地域全体で収益性向上を図る
 
     4つの地域連携モデル示す
     畜産クラスターの成果向上
     地域の実態に応じ役割分担

     
酪肉近特集おわり
 
 農業生産における気候変動適応ガイドを作成
 
   気候変動をリスクマネジメント
 
     「水稲」「リンゴ」を先行作成
     既存品種ニーズが高い産地も
     温暖化を克服する5ステップ
     早い段階から計画的に備える
 
  19年度 食料自給率・食料国産率・食料自給力
 
   11年ぶりに食料自給率が上昇
 
     食料自給率38%、食料国産率47%
     カロリーベースで1ポイント増
     畜産物国産率は62%、牛肉42%
     自給力指標に省力化等を反映
 
  農林水産政策研究所 2029年の世界食料需給の見通し〈8〉
 
   アジアの牛肉純輸入量が8割増に
 
     ブラジルの純輸出が大幅増加
     牛肉に関する地域別予測

     
つづく
 
 農林水産トップニュース
 
 〔経営・構造〕 農水省が市町村職員対象に地域づくりコーディネータ育成

 〔畜 産〕 牛マルキン運用を標準的販売価格高い県は単独算定に

 〔米麦・食品〕 農研機構が田んぼダムで水稲を減収させない湛水管理を確立

 〔畑作・果樹〕 農水省が秋の農作業安全確認運動推進会議ひらく

 〔林 野〕 林野庁が新たな森林環境教育に向け検討開始

 〔水 産〕 水産庁が改正漁業法を受けて資源管理基本方針案まとめる