2020年8月25日号
 



  

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 焦 点 サンマ棒受け漁が解禁
 
 サンマ漁の中心となる「棒受け網漁」が解禁され、各地で続々と出港した。20d未満の小型船の解禁は8月10日、これに続いて20トン以上100トン未満の中型船が15日、100トン以上の大型船は20日に解禁された。水産研究・教育機構が7月31日に発表した、道東〜常磐海域のサンマ長期漁海況予報によると、8〜12月の来遊量は「来遊量は漁期を通じて極めて低調に推移する」と昨年を下回ると見通す。とくに問題なのが、漁期を通じ漁場が沖合に広く分散して形成され、道東沿岸の親潮第1分枝沿いでは漁場がほとんど形成されず、三陸海域への魚群の南下時期も例年より遅く、漁場形成は10月下旬となることだ。過去最低が懸念される。
 
 農林抄(論説)
 
   新型コロナ収束と地域観光振興〈3〉
       大阪観光大学名誉教授/元桜美林大学教授 鈴木 勝
 
 
 「ウイズ・コロナ」や「ポスト・コロナ」を考えて行動をと言っても、有効なワクチンが完成しても、境界の見極めは難しい。最初の「観光復活ステージ」では、日本人の国内旅行で経済再生を目指し、次に「国際観光復活ステージ」で訪日客の再開となると、世界の感染状況を観察しなければならない。現在の模様では、「観光立国ニッポン」で期待する訪日客復活はかなり遅れそうである。・・・続きは本誌で
 
 夏季特集 アグリビジネスの新たな展開〈2〉    (季刊特集著者リスト
 
   新たな産学連携研究の仕組み〈1〉
     ―『「知」の集積と活用の場』―
       農林水産省農林水産技術会議事務局研究推進課産学連携室 齊藤恭大
 
      はじめに
      農林水産・食品分野における産学連携研究の現状と課題
      『「知」の集積と活用の場』の仕組みと現在までの取組について
      これまでの具体的な成果・活動事例について
      『「知」の集積と活用の場』の
      今後の展開について

     
つづく
 
   「Afterコロナ」を見据えた農産物サプライチェーンの再構築〈1〉
       (株)日本総合研究所
       リサーチ・コンサルティング部門シニアマネージャー 山本大介
 
      はじめに
      これまでの農産物サプライチェーンの概要
      次のサプライチェーン変革の主題は「リスク対策」「ニーズ対応」「持続性」

     
つづく
 
 新たな時代に挑み、新たな時代につなぐ「酪肉近」〈肉用牛編2〉
 
   牛肉嗜好変化に応じた生産構築
 
     輸出目標は現行の18倍に
     牛肉消費は減少予測とは裏腹に
     適度な脂肪交雑で値頃感求める
     3つの取組みで増頭・増産
     肉用牛経営指標

     
肉用牛編おわり
 
 農業生産における気候変動適応ガイドを作成
 
   気候変動をリスクマネジメント
 
     「水稲」「リンゴ」を先行作成
     既存品種ニーズが高い産地も
     温暖化を克服する5ステップ
     早い段階から計画的に備える
 
  過疎地域を取り巻く環境と人々の動き〈3〉
 
   条件悪い集落も子育て世代転入
 
     過疎地域集落4割に転入者
     過疎地域集落2割に子育て世代

     
つづく
 
  農林水産政策研究所 2029年の世界食料需給の見通し〈7〉
 
   ブラジルが鶏肉輸出量500万トンへ
 
     アジア輸入量は2.7倍見通す
     29年の鶏肉に関する地域別予測

     
つづく
 
 農林水産トップニュース
 
 〔経営・構造〕 A−FIVE検証で投資規模や投資回収の過大に見積りと指摘

 〔畜 産〕 19年の乳用牛群検定で305日乳量が過去最高量を更新

 〔米麦・食品〕 20年上半期(1−6月)の農林水産物・食品の輸出額が8.2%減

 〔畑作・果樹〕 「スマート農業実証プロジェクト(ローカル5G)」実証地域が決定

 〔林 野〕 全国知事会が国産木材の需要拡大に向け提言

 〔水 産〕 農水省と国交省が気候変動の影響を考慮した海岸保全へ転換へ