2020年2月25日号
 



  

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 焦 点 赤肉が胆道がんリスクを低下
 
 国立がん研究センターの予防研究グループの多目的コホート研究で、肉類の摂取量が多い男性に胆道がんのリスクが低いことが分った。肉類を、鶏肉と赤肉に分けて解析をしたところ、胆道がんリスクの低下は、鶏肉摂取との関連はみられなかったが、赤肉摂取が多いほどリスク低下と関連していた。さらに、胆嚢がんと肝外胆管がんに分類して解析したところ、肉類摂取が多い男性において肝外胆管がんのリスクが低かったが、統計学的な有意差はなかった。「肉類に含まれる単価不飽和脂肪酸などの栄養素が胆道がんに対して予防的に作用した可能性がある」と分析する。女性では、胆道がんのリスクとの関連は認められなかった。
 
 農林抄(論説)
 
   世界から取り残される日本の有機農業〈1〉
       福島県有機農業ネットワーク 長谷川 浩
 
 海外では有機農業市場が急速に伸びてきました。世界最大市場のアメリカでは2004年から16年の13年間、年率10%以上の伸びを示し、2017年には5兆円市場になりました。ドイツでも1兆円超えです。韓国でも有機農業に無農薬栽培を加えると栽培面積の5%に及びます。日本の有機農業面積率は有機認証のない面積を加えてもわずか0・5%で、有機認証の市場規模も2千億円未満です。海外の有機農業が急拡大してきたのと比べると取り残されているといわざるをえません。・・・続きは本誌で
 
 新年特集 フードツーリズムで地域を活性化する〈5〉    (季刊特集著者リスト
 
   食による地域活性化(庄内編)〈2〉
       長崎国際大学人間社会学部准教授  三浦知子
 
      はじめに
      産直提携が農業の基盤にある遊佐町
      酒田、鶴岡の地域の素材を活かしたレストラン
      庄内地方の「食」による地域活性化の特徴

     
つづく
 
   フードツーリズムの先進事例としてのカナダ・カウティンベイ〈2〉
     ―農業とフードツーリズム―
       首都大学東京都市環境科学研究科教授 菊地俊夫
 
      スローシティとしてのカウティンベイ
      ファーマーズマーケットの発展
      ワインツーリズムの発展
      フードツーリズムの発展

     
つづく
 
 農業分野におけるAIに関する契約ガイドライン
 
   契約書ひな型とチェクリスト示す
 
     不測の損害発生を防ぐ
     農業関係者は協力者、利用者
     当事者それぞれのかかわり
     農業分野の特殊性の考慮必要
 
 国交省が農耕トラクタ走行基準を緩和
 
   けん引状態のまま公道を走行
 
      分離・連結の作業負担を軽減
 
 林業イノベーション現場実装推進プログラム〈4〉
 
   早生樹活用に向けて取組み加速
 
      早生樹活用に向けて取組み加速
      伐採作業・造林作業の機械化
      造林の省力化・軽労化
 
 農林水産関係予算の主な事業〈4〉
 
      食の安全・消費者の信頼確保
      林業の成長産業化とイノベーション
 
 農林水産トップニュース
 
 〔経営・構造〕 農業競争力強化支援へ事業再編促進対象事業を追加

 〔畜 産〕 農研機構がアフリカ豚熱はニホンイノシシにも感染する

 〔米麦・食品〕 富士経済が無菌包装米飯市場拡大を予測

 〔畑作・果樹〕 東大研究チームがウメ輪紋ウイルスの国際的拡大の仕組みを解明

 〔林 野〕 森林総研が木質内装・家具に睡眠改善効果を突き止める

 〔水 産〕 ロシア極東の農業・水産業生産力強化に係る日露共同プロジェクトに署名