2020年2月15日号
 



  

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 焦 点 19年輸出1兆円目標届かず
 
 農林水産省がまとめた、19年の農林水産物・食品の輸出額が0・6%増の9121億円と微増にとどまり、過去最高を更新したものの、「1兆円の目標」は達成できなかった。内訳は、農産物が3・8%増の5877億円となったものの、水産物は5・2%減の2873億円にとどまり、林産物も1・4%減の371億円となったのが響いた。江藤農相は「この事実については、真摯に受け止めたい。4月からは、私が本部長を務め、いよいよ輸出の本部が設置される。縦割りを廃して、輸出拡大、そして生産者への利益の還元に向かって努力をしたい。次の目標は、食料・農業・農村基本計画に、しっかりと位置付けていきたい」と述べた。
 
 農林抄(論説)
 
   飼料用米拡大への課題と展望〈3〉
       東京農業大学農学部元教授 信岡 誠治
 
 2030年を目標とする新しい基本計画の策定作業が進められている。改めて飼料用米を食料自給率、飼料自給率向上の要として位置づけることが望まれる。現行の基本計画ではカロリーベース食料自給率を2025年に45%に引き上げる目標を掲げている。・・・続きは本誌で
 
 新年特集 フードツーリズムで地域を活性化する〈4〉    (季刊特集著者リスト
 
   地方都市と農村におけるフードツーリズムの観光商品化〈2〉
       日本フードツーリズム学会会長  尾家建生
 
      日本における「食によるまちづくり」
      「丹後ばらずし街道」のばらずし定食

     
つづく
 
   フードツーリズムによる地域振興〈2〉
     ―農業とフードツーリズム―
       追手門学院大学経営学部准教授  村上喜郁
 
      様々な美味しさと商品価値
      農業と食資源
      フードツーリズムの利点
      農業とフードツーリズム
      あるもの探し、あるもの活かし

     
おわり
 
 和牛遺伝資源の海外流出防げ
 
   家畜遺伝資源侵害行為を類型化
 
     契約を突破する行為を規制
     海外で増殖されるWAGYU
     成果冒用行為を規制する仕組み
     違法行為となる4類型
     不正行為救済措置のあり方示す
 
 MUFGレポート「高校存続・統廃合が市町村に及ぼす影響」
 
   高校統廃合は地域人口減少加速
 
      高校存続へ地域の創意工夫を
 
 林業イノベーション現場実装推進プログラム〈3〉
 
   スマート林業開発への課題
 
      森林資源と森林境界の適正管理
      ICTによる生産管理
 
 農林水産関係予算の主な事業〈3〉
 
      食の安全・消費者の信頼確保
 
 農林水産トップニュース
 
 〔経営・構造〕 耕種農業経営の大半が減益に

 〔畜 産〕 議員立法による改正家伝法が施行

 〔畑作・果樹〕 自走式農業機械安全性確保ガイドラインが改正

 〔食品・技術〕 農林水産物食品輸出額「1兆円」目標にとどかず

 〔米麦・水田〕 全中が20年産水田農業対策を策定

 〔林 野〕 国有林野樹木伐採権設定の審査基準案を示す

 〔水 産〕 スルメイカの20年漁期TACが過去最低の5.7万トン