2019年12月5日号
 


  

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  焦 点 気候変動による移動速度
 
 長野県環境保全研究所らの研究グループは11月27日、「気候変動の速度」を初めて推計した。温暖化の下で、野生動植物の生息や、農作物の栽培に適した気候条件がどのくらいの速度で移動するかを示したもの。研究によるとその移動の距離と速度は、全国平均値で年249メートルであった。多くの樹木にとって、この速度での移動することは困難であり、北海道、長野、富山、岐阜、静岡、山梨の高山帯では移動先が見つからないおそれがある。「これらの地域では、動植物園などでの飼育・栽培や、種子などの遺伝子資源としてしか保全できない生物種が出てくる可能性がある」と指摘する。気候変動適応策の検討に活用されることを期待する。
 
  農林抄(論説)
 
   新しいカイコ産業の展開と技術開発〈3〉
       学習院大学理学部教授 嶋田 透
 
 
 農水省の「新蚕業プロジェクト方針」(以下「方針」)では、カイコの飼育現場として、従来の養蚕農家の飼育設備、製薬会社などにある有用タンパク質生産用の飼育設備以外に、人工飼料を用いた大規模な繭生産のための養蚕工場の発展性を強調している。すでに熊本県山鹿市や京都府京丹後市では大規模な養蚕工場が稼働しており、従来のような家族経営による農家の養蚕という形態と大きく異なる繭生産が始まっている。・・・続きは本誌で
 
  特  集 食料・農業・農村基本計画を論証する〈3〉
 
   抜本的な再検討が求められる構造政策〈3〉
       東京大学大学院農学生命科学研究科教授 安藤光義
 
      大きな地域格差
      拡大する地域格差
      取り残される中山間地域―衰弱する集落―

     
おわり
 
  2019年度農林水産祭
 
   天皇杯受賞者を表彰
 
     〔農産・蚕糸〕有限会社アグリゴールド矢木
        まじりっけなしの自信作

     〔畜 産〕有限会社石川ファーム
        高品質にこだわる有機牛乳

     〔園 芸〕島原雲仙農協雲仙ブロッコリー部会
        ブロッコリーの周年出荷を実現

     〔林 産〕谷口洋一郎・希子夫妻
        地元の種で森林づくり支える

     〔水 産〕宮城県漁協志津川支所戸倉出張所カキ部会
        海のエコラベルが震災復興の源

     〔多角化経営〕京丸園株式会社
        ユニバーサル農業を実現する

     〔むらづくり〕伊江村字西江上区
        地域住民一丸となった農業振興
 
  わが国酪農乳業の展望ある未来に向けた戦略ビジョン〈2〉
 
   力強く成長し信頼される持続可能な産業を目指す〈2〉
       Jミルク(Japan Dairy Association)
 
     国内酪農の生産基盤の強化
     牛乳・乳製品の市場規模の拡大
     乳の価値の向上や可能性を拡大
     強靭な産業となるために

     
つづく
 
  林業イノベーション展開に向けロードマップ〈1〉
 
   28年にスマート林業を定着
 
     技術、環境、実証を一体的推進
     20年がスマート林業「元年」
     スマート林業等(林業イノベーション)の展開に向けた取組目標

     
つづく
 
  2020年度 農林水産新規・主要施策〈9〉
 
     水産資源管理と成長産業化

     
おわり
 
  農林水産トップニュース
 
〔経営・構造〕 台風15・19号に関する収入保険の保険料支払期限を延長

〔畜 産〕 CSF(豚コレラ)経口ワクチン空中散布を実証

〔米麦・食品〕 19年産4麦類が天候に恵まれ合計で32%増

〔畑作・果樹〕 信州大学がナス由来成分に血圧改善を発見

〔林 野〕 新国立競技場が11月30日に竣工

〔水 産〕 北方四島日ロ民間交渉が漁獲量、協力金は据置で妥結