2019年11月5日号
 


  

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  焦 点 豚コレラワクチン接種始まる
 
 食料・農業・農村政策審議会の牛豚等疾病小委員会の豚コレラワクチン接種プログラムの承認を受けて、10月25日からワクチン接種推奨地域である富山、石川、福井、岐阜、愛知、三重の6県でワクチン接種が始まった。他県もワクチン接種の準備が整い次第、開始する。江藤農相は25日の会見で、ワクチン接種の早期実現にこぎつけたことに安堵したうえで、「ワクチン接種して、これで安心して養豚経営できるという話ではない。飼養衛生管理基準をしっかり守ることが重要」と強調した。また、「我が国は1969年から2006年まで豚コレラワクチンを接種していたが、人に健康被害が出たという報告は一切ない」とつけ加えた。
 
  農林抄(論説)
 
   日本の稲作が変わる
       コンチネンタルライス代表 茅野信行
 
 
 今回の農政改革は、2019年の農政改革のなかでも、とりわけコメを中核とする日本の「農業経済」に、大きな影響を与えるに違いない。なぜなら、それは「日本の稲作」を変化させる可能性を秘めているからである。その理由は何かといえば、それは「全農主体」のコメ政策が、他の参加者や他の多くの農業団体の参加によって、視点が多様化するためである。あるいは視点が相対化すると言い換えてもよい。コメ生産に対する見方が多様化し、その意見が、公平・妥当なものとして扱われる可能性が大きくなる。・・・続きは本誌で
 
  夏季特集 国内産麦増産を本気で考える〈8〉     (季刊特集著者リスト
 
   大麦・はだか麦の増産に期待するもの〈3〉
       東京農業大学国際食料情報学部教授 板垣啓四郎
 
      健康食としての大麦・はだか麦
      需給の推移と増産へのカギ
      大麦の産地ー栃木県を歩く

     
おわり
 
  次期「果樹農業振興基本方針」をめぐる課題」
 
   大規模層の増加がみられない
 
     販売農家数が10年間で2割減
     輸入の減少率が大きい
     期待が大きい果実輸出
     面積、生産量は減少率緩やか
     担い手の規模拡大が急務
 
  8−9月大雨及び台風19号による農林水産被害への支援対策
 
     台風19 号による被害状況
     農林水産関係支援対策
 
  肥料の品質・安全確保を強化する
 
   肥料取締法を大幅改正
 
     堆肥と化学肥料の配合認める
     虚偽表示取り締まりを強化
 
  我が国を将来推計する〈4〉
 
   高齢単身世帯の食料消費対応を
 
     外食、生鮮食品から転換
     生鮮食品支出割合が減少

     
おわり
 
  2018年 漁業センサスをみる〈3〉
 
   湖沼漁業経営体は2ケタ減
 
     湖沼漁業経営体数が前回比15%減
     ニジマスが後継者存在率7割

     
つづく
 
  2020年度 農林水産新規・主要施策〈6〉
 
     農山漁村の活性化
     林業成長産業化とイノベーション

     
つづく
 
  農林水産トップニュース
 
〔経営・構造〕 財務省がナラシ等既存制度は収入保険への移行を提起

〔畜 産〕 理研が乳房炎をいち早く察知するパルス核磁気共鳴装置

〔米麦・食品〕 全農と精米工が19年産米の白未熟粒で対応求める

〔食品・技術〕 日米貿易協定のGDP押上げ効果は4兆円規模

〔畑作・果樹〕 種苗法施行規則に新たに重要な形質区分を追加

〔林 野〕 欧州委員会が原発事故規制を大幅緩和

〔水 産〕 クロマグロ第6管理期間は前期間の配分方法を踏襲