2019年10月25日号
 


  

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  焦 点 黒毛和牛をシマウマ模様に
 
 愛知県農業総合試験場は、黒毛和種をシマウマ模様に塗った「シマウシ」は、吸血昆虫の飛来が減少することを突き止めた。アブやサシバエなどの吸血昆虫は、ウシにストレスを与えるとともに牛白血病などの病気を媒介する。実験では、体表が黒い黒毛和種に白色の縞模様にペイントでシマウマ模様にした牛は、付着昆虫数が通常の黒毛和牛に比べて半減し、忌避行動数も25%減少した。一方、塗料の影響を確認するため、黒色の縞模様に塗装したが通常の牛と変わりなかったため、白黒の縞はウシのみならず他の家畜でも吸血昆虫の忌避効果が得られると考えられる。同成果は、米国の科学誌「プロスワン」に10月4日に掲載された。
 
  農林抄(論説)
 
   2019年産コメ生産量
       コンチネンタルライス代表 茅野信行
 
 
 2019年の「稲刈り」が終った。それからおよそ一カ月。今年の「稲刈り」終了時に、水田を眺め、コメの作柄(収穫量)の「好し、悪し」を、評価した。私の評価はどうだったのか。「悪くなかった」というのが、私の評価だった。・・・続きは本誌で
 
  夏季特集 国内産麦増産を本気で考える〈7〉     (季刊特集著者リスト
 
   “もち麦”と高β-グルカン大麦品種の開発状況と普及の展望〈3〉
       農研機構西日本農業研究センター畑作園芸研究領域
       畑作物育種グループ主席研究員 吉岡藤治
 
      キラリモチなどを用いた健康機能性試験
      「キラリモチ」摂食による内臓脂肪面積の減少
      「キラリモチ」麦ごはん摂取後の血糖値上昇抑制
      まとめ

     
おわり
 
  次期「酪肉近代化基本方針」策定へ現状分析〈肉用牛編〉
 
   輸入により不足分を賄う状況
 
     一人当たり消費量が増加傾向
     新たな貿易協定の長期的影響
     乳牛肉生産量が減少
     都府県飼養頭数は食いとどめる
     繁殖、肥育所得が減少
 
  豚コレラ・アフリカ豚コレラ防疫を強化
 
   特定家畜伝染病防疫指針を改正
 
     ワクチン接種推奨地域11県
     ワクチン接種で非清浄国へ
 
  台風15号による森林被害緊急調査
 
   強風が広域的に吹き荒れる
 
     溝腐病が倒木原因と言い切れず
     調査結果踏まえ今後の対策示す
 
  2018年 漁業センサスをみる〈2〉
 
   漁船漁業の後継者難が浮き彫り
 
     海面漁業就業者数が5年間で16%減少
     一世代個人経営比率が5割超

     
つづく
 
  我が国を将来推計する〈3〉
 
   人口減少影響大きい食料消費
 
     1人当たり消費支出は増加
     男性は20歳以降のエネルギー摂取量が減少

     
つづく
 
  2020年度 農林水産新規・主要施策〈5〉
 
     農山漁村の活性化

     
つづく
 
  農林水産トップニュース
 
〔経営・構造〕 環境省が台風による被災農業用ハウス撤去費を補助

〔畜 産〕 食料・農業・農村審議会がアフリカ豚コレラ防疫指針を全部変更を答申

〔畑作・果樹〕 植物防疫法施行規則で検査証明書不要とする植物基準を定める

〔食品・技術〕 日米貿易協定のGDP押上げ効果は4兆円規模

〔米麦・水田〕 9月30日現在で新潟県のコシヒカリ1等級比率が20%

〔林 野〕 18年度の国有林野へのコンテナ苗植栽面積が5割増加

〔水 産〕 みなみまぐろ保存委員会が新たな資源管理措置を合意